片道の切符を買って特急電車で家に帰る
改札口で切符を買っていると母親が来た
お父さんと気をつけてね
親父はどうしても仕事があるといって帰りたがり急遽電車で返ることになった
じゃ後のことはよろしくね
母親は心配そうに見送った
電車は二人を静かに待ち受けていた
そういえば小さい頃、妹と二人でこれに乗って帰っていたな
ただ違うのは漆黒の闇の中ということ
親父は酒によってふらふらになっていた
電車に乗るだけでもこんなに気持ちが昂ぶるなんて
しばらくしてアナウンスがなった
そしてドアは締り
風景は小さな光だけが伸び縮みして見えた
他のお客は何やら喧騒気味に話している
今まであったことを振り返っている
自分の頭の中でこの暗闇の旅がまだどこかに続いていそうで
車掌が時折皆の状態を点検している
まさに此処は宇宙の鉄道のようだ
新しい出会いに自分はかけている
交換しなくてはいけないディスクもまだたくさんある
今ようやく一枚目を終えたような気がする