お元気ですか?私の憧れの人そして愛しい人。
何度も街で後ろ姿を見てはため息をつく
自分の今の存在には気付いてももらえないでしょう。
今度あなたの新作を拝見しました。
いつもの事ながら自然と涙が出てきます、あなたは今大きな何かと戦っているのですね。
曇り一つ無い言葉遣い、でもぶっきらぼう。
でもあなたの流麗でもの悲しいタッチが私を揺さぶるのです。
少しお酒を飲んで眠ります。あなたの幸せを笑顔を想って。
都心から離れた湿地帯、まだ伐採していない山のど真ん中にある丘陵、
そこに親父の墓はある。
鈴さんと一緒に今日は墓参りに来た。
親と同じ墓には絶対に入れないでくれ。
親父の遺言通り
真新しい墓をつくった。この世でまだ必要としている人間がごまんといる親父の。
来世や天国や地獄があるかはわからない。
しかし、親父は何処にも行かない気がする。
いまでもこの瞬間でも親父は鈴さんや俺、今でも慕ってくれる人間を見守ってくれてる気がする。
お寺のお坊さんに少し挨拶をしてきますね。
鈴さんは丁寧に頭を下げ颯爽と消えた
線香の煙がたなびく真新しい墓。
大切にしてくれた人間を少し思い返しただけで涙がこぼれた。