社長ついに百万台突破しましたよ
そうか・・・よく今までやってくれた
何を言ってるんですか
みんな社長の陣頭指揮のおかげでここまでこれたんです
あぁそうか・・・
すでに白髪がちらほら見えだした50代の吉野は窓から遠い景色を眺めながらそうつぶやいた
あれからもう30年
感激するにもすでに精も根も尽き果てたといった感だ
ここまでの道のりは決して平坦ではない
何度も何度も訪れた悪夢のようないや今ではほほえみに変わるような苦労を思い返していた
何かおもろいことないか?
大学時代
勉強そっちのけでプログラミングにいそしんでいた吉野は
必死で面白いと感じたゲームをコピーしていた
そのゲーム、キャラが落とし穴に入り込むアルゴリズムが絶妙だな
まるで生きてるようだ
ねぇこっちのゲームはどう?
そう呼びかけた
黒縁眼鏡をかけた少し異様な出で立ちをした牧沙織は吉野のよいサークル仲間であった
向こうの学校から新しいソフトを借りてきたよ
親友の神裕喜
悪いね二人とも
ねぇあなたの書いたプログラムテープに焼いて一度公開してみたら?
きっといい結果が待ってると思うわ
沙織は吉野に勧める
だめだよこいつが2年半を費やして書いた物だ今更公開だなんて なぁ
神はどうも保守的というかあまり成果を発表したがらない質だ
う~んでも
今までコピーをしてきたゲームに携わってきた世界にそろそろ恩返しがしたい
対価を求めずフリーでいいだろ
吉野はプロから見れば少々無駄の多い
稚拙な面を除けば荒削りのある光る素質を秘めていた
純粋に何かを追い求める
街のありとあらゆる場面に出ても吉野は無駄にしない常に面白いことを見つけ突き詰め
壁を作らなかった
その点あってかまちでかくれんぼをしていたわくわく感をゲームで表現できないかと
ドットのキャラクターを駆使しシナリオを書いてストーリー性を持たせ
プログラミングも簡素でもキャラを意のままに操れる操作性を実現し試行錯誤を重ね完成させた
ハイド ディバイド
タイトルは思いつきだが
敵キャラに見つからずにいかに美しく陣地を占めてゆくか
今までのパターンを踏襲した物だったが
ネットも普及してなかった頃全国から問い合わせが殺到した
その頃のゲームは今では考えられないくらいバリエーションも豊富で
新しいゲームをする度にそうか、こんな手もあったのかと驚く
小粒でもぴりりと辛いゲームにあふれていた
そんな幸せな時代
吉野は学校を卒業するとき
二人にこういった
二人とも研究室に残るんだってな
あぁおまえはどうする、神は少し暗い表情で尋ねた
しばらくは遊んで考える
就職はいいのか?
最近濁ってきたんだ自分が何で面白い物を作りたがってるのか
そんな調子じゃどこにも雇ってもらえないし失礼だと思った
それよりおまえ達そろそろ・・・
今まで気付かせてたのにごめんね
私たちもうすぐ・・・
沙織は神にぴったりとくっついた
そうか・・・
でもここでえたことは決して忘れはしないよ
特に沙織
面白いことはどんどん世の中に広めても何ら困ることはないんだって事を
それを教えてくれたね
吉野は出発した
ここからが本当の船出だ
そう自分に言い聞かせ
あらゆる波に揉まれることを想像だにせず
2008年11月10日月曜日
レンタルハッピー
少女は裏通りを抜けて
ある店へとたどり着いた
分厚いめがねをかけた受付の男にむかい
幸せ売って欲しいの
おやおや誰かと思えば未成年の子じゃないか
どこでここを知ったのでしょう
まぁいい
予算はどれくらいでしょうか?
これで
そういうと少女はどこから工面してきたのかわからない50万円の札束を出した
ヒヒヒそれっぽっちじゃ幸せどころか快楽も買えないよ
そう私には今これくらいが限度だよ
おっとこういうのはどうですあなたは幸せをどれくらいほしがってるかはわからないがお試しで
一週間いえ一日幸せを味わってもらいます
料金は?
そのときの気持ちでオーケーです
ずいぶんと儲かってるのね
気前の良さと言ってください
ささ早く家に帰って子供はもう寝る時間ですよ
私の好きなもの
人を観察すること
何かに追われながら答えを探すこと
欲しいものは奪えばいいこと
結局間違いだった
人が笑顔で通り過ぎる姿がどことなく羨ましい
自分がもしああいう立場だったら
一度でもいいから幸せになりたい
家に帰っても、両親はいない
二人で旅行中帰らぬ人となった
以来おばあちゃんと二人暮らしだ
玄関を開けると冷たい風が吹くはずだった
パン
突然クラッカーのはじける音
紙吹雪が私の前に舞った
おかえりなさい
にぎやかな人たちが私を迎えてくれた
ほらそんなにきょとんとしてないで早くこっちへ
女の人に誘われるまま家の中へ入った
何か飲みたいものは?ビールなんかマダ早いかしら
あなたは?
率直にきいてみると
いやだわ母親の顔すら忘れてしまうんですもの
あなたの実の親
はぁそうですか
ため息のようなものが漏れると今度は
おねぇちゃん写真撮ろ
今度は楽しそうに笑う少年がきた
写真なんて撮ってもらうの何年ぶりだろう
あらたのしそうね、自分より少し年上の女性が横に座った
お酒が入るとね少しやな事忘れちゃって
いつもあなたに頼ってばかりだったね今日はおめでとう
今日?
そうだった今日は自分の誕生日
しばらくすると自分の大好物のミートパイやオレンジケーキが並んだ
私が忘れてたもの
笑顔を楽しむこと
人が信じられなくなったとき裏切る側へ回ってしまったこと
迷ったとき簡単な答えで済ませてしまってたこと
きっと単純なんだ少しの勇気と優しさ
それさえ手に入れば幸せなんてそう遠くはなかった
しばらくするとお父さんらしき人が帰ってくる
よせばいいのに一気のみをして場を盛り上げる
おまえがこんな年になって前はもうこんなに小さかったのに
父は涙で自分の誕生日を締めくくってくれた
トゥルルルウル
電話が鳴った
はい あぁえぇいまたのしんでたところです
代わりますね
母はそういうと受話器を私によこした
あぁおれ
え?
俺だよ卓
同級生の
何のようなの?
電話でしか照れくさくていえないけれど誕生日おめでとう
そしてありがとう
もうつきあってもいい頃じゃないのかな俺たち
顔も見たこともない人にこんなことを言われてもピンとこない私
一度あって話がしたいんだろ?
そう、顔に書いてあるよ
卓は見透かしていた
駅のロータリーで待ってるよ
笑顔がみたいな
そういうと受話器は切れた
ある店へとたどり着いた
分厚いめがねをかけた受付の男にむかい
幸せ売って欲しいの
おやおや誰かと思えば未成年の子じゃないか
どこでここを知ったのでしょう
まぁいい
予算はどれくらいでしょうか?
これで
そういうと少女はどこから工面してきたのかわからない50万円の札束を出した
ヒヒヒそれっぽっちじゃ幸せどころか快楽も買えないよ
そう私には今これくらいが限度だよ
おっとこういうのはどうですあなたは幸せをどれくらいほしがってるかはわからないがお試しで
一週間いえ一日幸せを味わってもらいます
料金は?
そのときの気持ちでオーケーです
ずいぶんと儲かってるのね
気前の良さと言ってください
ささ早く家に帰って子供はもう寝る時間ですよ
私の好きなもの
人を観察すること
何かに追われながら答えを探すこと
欲しいものは奪えばいいこと
結局間違いだった
人が笑顔で通り過ぎる姿がどことなく羨ましい
自分がもしああいう立場だったら
一度でもいいから幸せになりたい
家に帰っても、両親はいない
二人で旅行中帰らぬ人となった
以来おばあちゃんと二人暮らしだ
玄関を開けると冷たい風が吹くはずだった
パン
突然クラッカーのはじける音
紙吹雪が私の前に舞った
おかえりなさい
にぎやかな人たちが私を迎えてくれた
ほらそんなにきょとんとしてないで早くこっちへ
女の人に誘われるまま家の中へ入った
何か飲みたいものは?ビールなんかマダ早いかしら
あなたは?
率直にきいてみると
いやだわ母親の顔すら忘れてしまうんですもの
あなたの実の親
はぁそうですか
ため息のようなものが漏れると今度は
おねぇちゃん写真撮ろ
今度は楽しそうに笑う少年がきた
写真なんて撮ってもらうの何年ぶりだろう
あらたのしそうね、自分より少し年上の女性が横に座った
お酒が入るとね少しやな事忘れちゃって
いつもあなたに頼ってばかりだったね今日はおめでとう
今日?
そうだった今日は自分の誕生日
しばらくすると自分の大好物のミートパイやオレンジケーキが並んだ
私が忘れてたもの
笑顔を楽しむこと
人が信じられなくなったとき裏切る側へ回ってしまったこと
迷ったとき簡単な答えで済ませてしまってたこと
きっと単純なんだ少しの勇気と優しさ
それさえ手に入れば幸せなんてそう遠くはなかった
しばらくするとお父さんらしき人が帰ってくる
よせばいいのに一気のみをして場を盛り上げる
おまえがこんな年になって前はもうこんなに小さかったのに
父は涙で自分の誕生日を締めくくってくれた
トゥルルルウル
電話が鳴った
はい あぁえぇいまたのしんでたところです
代わりますね
母はそういうと受話器を私によこした
あぁおれ
え?
俺だよ卓
同級生の
何のようなの?
電話でしか照れくさくていえないけれど誕生日おめでとう
そしてありがとう
もうつきあってもいい頃じゃないのかな俺たち
顔も見たこともない人にこんなことを言われてもピンとこない私
一度あって話がしたいんだろ?
そう、顔に書いてあるよ
卓は見透かしていた
駅のロータリーで待ってるよ
笑顔がみたいな
そういうと受話器は切れた
登録:
投稿 (Atom)