大学の構内
普段何気もなく通る校門
忙しく男女が入り乱れながら光景を作る
男の格好はそこそこ
しかし女の格好はかなりイケイケが多い
ここは半分恋愛を求めて集まる場所でもある
おす
そう言って俺の方を叩くのは親友の田中
なんだ
昨日はだいぶ盛り上がったそうだな
いや
そうやって隠すところが遊び人の性だな
悪いけど今日は込み入ってるからまたあとで会おうな
そう言うと田中はゼミの教室へさっそうと消えた
誰か俺に目配せをしてるな
さっきから俺をチラチラと見る女
格好は清楚だが
まんざらでもないような気がする
俺は狭い構内ではかなりの遊び人だと名が知れている
恋愛観は人それぞれだが
俺は常に前を向いて生きていきたいし
横にパートナーがいて欲しいと思ったことは多分ない
かと言って女の本能に背を向けるのはかなり危険なことだと察している
クラブやサークルで知り合った女とはこれまで数えきれないほど経験した
皆割り切った関係を望んでいるのは確かだし
財布の中にはちゃんと避妊具を忍ばせている
しかし
最近ゴムを付けるのを拒む女が増えてきたような気がする
ゼリーやピルを勧め自由な性生活を謳歌するまでだった
ふと前を見ると
複数の男に囲まれている女
名前は冴子
こんなに貞操のない男が言うのも何だが
男が沢山くっついているほどつまらない女はいないと思う
ようx
軽く挨拶をすると
あんたまた文学部の女の子たらしこんだね
親の実家がさかなりの名門らしくてあんたの家に押しかけないといいがね
俺達はお互い自己責任でやっているんだ
覚悟のない人間とは関係は持たないよ
それより田中は?
ゼミの教室へ
また教授の尻追っかけてるんだろ
あいつは母性を感じる女性にしか寄り付かないからな
臆病なんだよ
自分を傷つけない優しいひとだけを求めてる
プラトニックラブだな
しかし俺も笑えなかった
母親との交わり
16歳の頃
普段キスくらいで止まっていた彼女が
突然暴発したのはこのころだった
風呂から上がった体を見せつけ
むりやりシチュエーションを盛り上げる
体のどこも熱くならない複雑な感情
ぼんやりと見ると母親
しかしよく見ると一人の若い女性
何時まで経っても射精できない
無為な時間がひたすら流れた
その頃だろうか
俺は女を一つの食料のように捉え始めた
周りくどい恋愛はゴメンだ
欲望を率直に唱える女性だけをひたすら相手をする
尾を引かないように避妊だけはしっかりとして
そういえば有の姿が最近見えないね
あぁ最近失恋したんだ
恋愛がもともと好きじゃない有を無理やりこじ開けてしまったんだ
好きでもないのにいつまでも何となく隣にいたんだろうな
あの何も言い出せない微妙な空気は見るに耐えかねんよ
あんたもあれくらい純粋だったら私から交際を申し込んだかもね
ははは
まんざらじゃないかも
俺は必要最低限の講義を受け
自宅のマンションでくつろいでいた
夜の12時を回ったところだろうか
突然チャイムが鳴る
誰だこんな時間に
ドア越しに外を覗くとだれもいない
何だいたずらか
俺は安心して外を確認しようとすると
パパ
静かな呼び声がした
見ると3歳くらいの男の子
なんなんだ君は
ママがいなくなったからパパのお世話になるの
俺は状況をいまいち判断しかねた
悪いけれど僕に奥さんはいないよ
そういうと思ってね
ママからこれ預かってきたの
そう言うと見せたのが写真付きのDNA診断書だった
一体どこで?
俺は頭の中がかけめぐってきた
完璧に避妊をしてきたのに
まるで密室で行われた完全犯罪のように完璧だった
俺は次第に動転した
ついに父親という自覚もなく父親になる
目の前が一気に暗転した一瞬であった
第二部へ
2010年11月18日木曜日
地平線
被告の犯罪は残虐非道かつ被害者の人権を無視し
遺族はおろか被害者にも呵責がなく
反省の色が全く感じられず
更生は不可能に近い
よって極刑をもって償う
被告
何か言葉は
一切間違いはありません
刑の執行を切に望みます
死刑の独居房に入れられた俺は
一人満たされた生活を送る
レイプ殺人三件
未遂八件
十分に死刑が求めれる犯罪を犯した
独居房の生活は孤独だと思われるが
看守の態度は致せりつくせりで
既に哀れみでも同情でもましてや可哀想でもなく
表情が既に悟りきっている
約三ヶ月後
法務大臣から執行のサインが降りた
俺は目隠しをされ
死刑台に登る
恐怖は微塵もない
皆温かい態度で望んでくれる
ボタンのブザー音がなった
一瞬目の前が真っ暗になり
次第に満たされていく感じがわかる
あぁこれが死ぬことなんだな
そして
次の瞬間
うぁぁぁぁ
俺はいつの間にかベッドの上にいた
体は汗で濡れ
まるで悪い夢を観ている錯覚だ
あら
起きたの
アンタ誰だ?
あらやだ
自分の母親の顔を忘れるんですもの
気がつけば一人の婦人
たしか俺は極刑で死んだはず
いつまでも同じ夢ばかり見るんじゃないよ
きっとガールフレンドをしこたま作ってるのを神様が見てるんだよ
俺は無限のループにいる
死んだと思えば誰かの胸の中
しかも自分は俺の母親だと言いはる
なんども死のうと思っても
結局ここに戻ってくる
ふふふ
振り向きざまに母が笑った気がする
何がおかしいんだよ
お前は可愛いからそう簡単には死なせてはくれないだろうね
俺はその笑顔を見ながら
なぜかひきつりながら笑いが漏れてきた
どこへ行っても限り無く続く地平線はある。
遺族はおろか被害者にも呵責がなく
反省の色が全く感じられず
更生は不可能に近い
よって極刑をもって償う
被告
何か言葉は
一切間違いはありません
刑の執行を切に望みます
死刑の独居房に入れられた俺は
一人満たされた生活を送る
レイプ殺人三件
未遂八件
十分に死刑が求めれる犯罪を犯した
独居房の生活は孤独だと思われるが
看守の態度は致せりつくせりで
既に哀れみでも同情でもましてや可哀想でもなく
表情が既に悟りきっている
約三ヶ月後
法務大臣から執行のサインが降りた
俺は目隠しをされ
死刑台に登る
恐怖は微塵もない
皆温かい態度で望んでくれる
ボタンのブザー音がなった
一瞬目の前が真っ暗になり
次第に満たされていく感じがわかる
あぁこれが死ぬことなんだな
そして
次の瞬間
うぁぁぁぁ
俺はいつの間にかベッドの上にいた
体は汗で濡れ
まるで悪い夢を観ている錯覚だ
あら
起きたの
アンタ誰だ?
あらやだ
自分の母親の顔を忘れるんですもの
気がつけば一人の婦人
たしか俺は極刑で死んだはず
いつまでも同じ夢ばかり見るんじゃないよ
きっとガールフレンドをしこたま作ってるのを神様が見てるんだよ
俺は無限のループにいる
死んだと思えば誰かの胸の中
しかも自分は俺の母親だと言いはる
なんども死のうと思っても
結局ここに戻ってくる
ふふふ
振り向きざまに母が笑った気がする
何がおかしいんだよ
お前は可愛いからそう簡単には死なせてはくれないだろうね
俺はその笑顔を見ながら
なぜかひきつりながら笑いが漏れてきた
どこへ行っても限り無く続く地平線はある。
2010年11月8日月曜日
神様に一番近い男
あ~ァ暇だなぁ
退屈そうに寝転がって尻を掻く男
俺は30歳のプータロー
たまにはいる日雇いのバイトでその場をしのいでる
テレビをみる時間が日に日に増えてゆく
何だ青年
するといきなり人の気配がした
ここだよ
誰ですか、いきなり
見ると仙人のような人間がぼんやりと見える
お前の不抜けた態度が本当に許せんのだよ
僕はどうせ社会の底辺で寝転がっている人間ですから
お前は自分の使命を忘れたのだよ
何か
お前は神だ
は?
ここに産み落とされたのはきっと神様がお前に人を救う使命を与えたのだ
なんだかいかがわしいですが
とにかくこれから徳を積むぞ
速く出かける準備を
そして俺は久しぶりに外の空気を吸う
住民にはみんなあいさつをするのだぞ
なんで見知らぬ人に?
馬鹿者
みんなお前の笑顔を待ってると思え
そう言うと
今度は道端にあるゴミを拾え
なんで?
馬鹿者
社会のゴミの責任はみんなおまえのせいだ
こうして俺は理不尽な老人をつけた
あぁおなかがすいたな
コンビニで何か買おう
最近はこんなものでしか栄養がないな
安いジャンクフードをたらふく買う
567円です
600円から
33円のお釣りです
馬鹿者
お釣りは全部レジの募金箱に寄付するのだ
こんなこと人前で言えませんけどね
僕は一円たりとも無駄にできないのですよ
そうか
ならばその一円すらもない人間はどうする
この世ではな
お前の想像を絶する飢餓に苦しんどる人が大勢いるのだ
少しは想像しなさい
俺は涙ながらに寄付をした
すると携帯電話がなった
隆
あぁ
今日はどうしようか
それはお前の彼女か
彼女ではありませんよ
よく話をする女友達です
そうか
ならばその子と結婚しなさい
なんてことを言うんです
あっちょっと今込み入ってるから
僕は結婚する意志はありません
そうか
じゃ、これから子孫を残さないというのかね
そんな
話が飛躍し過ぎなんですよあなたは、さっきから
お前は神の使命を与えられてるのだ
それをごろ寝でごまかした代償は大きい
じゃ次に行くぞ
俺は公園の草むしりにこれから向かう
なんだか理不尽なのだが
生活はリズムが出てきた
この際神だって何でもいいじゃないか
生き甲斐が生まれれば
退屈そうに寝転がって尻を掻く男
俺は30歳のプータロー
たまにはいる日雇いのバイトでその場をしのいでる
テレビをみる時間が日に日に増えてゆく
何だ青年
するといきなり人の気配がした
ここだよ
誰ですか、いきなり
見ると仙人のような人間がぼんやりと見える
お前の不抜けた態度が本当に許せんのだよ
僕はどうせ社会の底辺で寝転がっている人間ですから
お前は自分の使命を忘れたのだよ
何か
お前は神だ
は?
ここに産み落とされたのはきっと神様がお前に人を救う使命を与えたのだ
なんだかいかがわしいですが
とにかくこれから徳を積むぞ
速く出かける準備を
そして俺は久しぶりに外の空気を吸う
住民にはみんなあいさつをするのだぞ
なんで見知らぬ人に?
馬鹿者
みんなお前の笑顔を待ってると思え
そう言うと
今度は道端にあるゴミを拾え
なんで?
馬鹿者
社会のゴミの責任はみんなおまえのせいだ
こうして俺は理不尽な老人をつけた
あぁおなかがすいたな
コンビニで何か買おう
最近はこんなものでしか栄養がないな
安いジャンクフードをたらふく買う
567円です
600円から
33円のお釣りです
馬鹿者
お釣りは全部レジの募金箱に寄付するのだ
こんなこと人前で言えませんけどね
僕は一円たりとも無駄にできないのですよ
そうか
ならばその一円すらもない人間はどうする
この世ではな
お前の想像を絶する飢餓に苦しんどる人が大勢いるのだ
少しは想像しなさい
俺は涙ながらに寄付をした
すると携帯電話がなった
隆
あぁ
今日はどうしようか
それはお前の彼女か
彼女ではありませんよ
よく話をする女友達です
そうか
ならばその子と結婚しなさい
なんてことを言うんです
あっちょっと今込み入ってるから
僕は結婚する意志はありません
そうか
じゃ、これから子孫を残さないというのかね
そんな
話が飛躍し過ぎなんですよあなたは、さっきから
お前は神の使命を与えられてるのだ
それをごろ寝でごまかした代償は大きい
じゃ次に行くぞ
俺は公園の草むしりにこれから向かう
なんだか理不尽なのだが
生活はリズムが出てきた
この際神だって何でもいいじゃないか
生き甲斐が生まれれば
2010年11月1日月曜日
果実の実る頃
ひとつ屋根の下で暮らしている私たちは兄妹
といっても腹違いだから兄とは半分血が違う
私はもう十六歳になった
兄は成年になった
いつまで一緒に暮らして行けるのだろうと指で数えてる
信じられない話だが
私と兄の部屋はひとつづきになっている
だからプライバシーはないのだ
あぁ大学の単位が足りないな
兄はいつも学校のことで悩んでいる
もともと勉強の不得意な兄が就職しなかったのは本当に驚いた
研究がしたいんだよ
呆れた
そんなら一生懸命ポジション掴んじゃいなよ
私はバイトのことで頭がいっぱい
将来留学をしてみたいからその資金を集めてる
今日も兄と同じヘヤで悶々と過ごしてしまう
何見てんのよ?
何か?
着替覗いたでしょう?
そうなのかないいじゃない見て減るものでもないし
それとムダ毛は冬でもちゃんと処理したほうがいいぜ
バカスケベ
実はねお兄ちゃんとは初潮が始まる前まで一緒に風呂に入っていた
兄は結構オープンな人間だから下半身とか特に気にせずに入ってきた
私はまじまじとそれを観察していた
たまにお父さんとも一緒に入っていたから
いろいろな形があるんだなと感心していた
私たちはまるっきり似ていない
母親が違うだけでこんなにも違ってしまうんだ
私は気づいていた兄に対する高鳴る感情が日々大きくなるのを
時々胸が締め付けられそうなんだ
兄は最近アダルトビデオをしきりに購入していた
たまたま再生が終わったとき出くわしてしまった
兄貴もこんなの見るんだ
彼女でもさっさとつくりなよ
お前こそ簡単に貞操を失うなよ
なんてこと
私は処女だ
兄は目を丸くして
ごめんちょっといいすぎたよ
兄は数日後彼女のような人を連れてきた
紹介するよこれがうちの妹
彼女はとても気高くて兄にはとても似合いそうもないお嬢様だった
私は気づいてしまった
二人は既に肉体関係を築いてることを
その夜
私はクラブにいた
名前も知らない人と関係が持ちたい
ひっきりなしにかかるナンパを拒まなかった
今晩やらない?
私は一気に気を許してしまった
気がつけば鈍い痛みが股間を迸った
君やっぱりはじめてだね
優しくしてあげるよ
私はその男を張っ倒した
夜
家に帰って
お兄ちゃんは相変わらずごろ寝をしている
今日は遅かったな
済まない彼女とは散々関係をしてるんだ
兄は私の恋心を見抜いていた
今日は優しくするよ
兄は私を抱きしめようとした
何だ、俺じゃ嫌なのか
私は部屋を出て行った
涙が頬を伝った
他の男と寝たのはきっと彼女のジェラシーだ
もうひとつの声がこだました
ううんそんなじゃないよ
兄ちゃん大好き
といっても腹違いだから兄とは半分血が違う
私はもう十六歳になった
兄は成年になった
いつまで一緒に暮らして行けるのだろうと指で数えてる
信じられない話だが
私と兄の部屋はひとつづきになっている
だからプライバシーはないのだ
あぁ大学の単位が足りないな
兄はいつも学校のことで悩んでいる
もともと勉強の不得意な兄が就職しなかったのは本当に驚いた
研究がしたいんだよ
呆れた
そんなら一生懸命ポジション掴んじゃいなよ
私はバイトのことで頭がいっぱい
将来留学をしてみたいからその資金を集めてる
今日も兄と同じヘヤで悶々と過ごしてしまう
何見てんのよ?
何か?
着替覗いたでしょう?
そうなのかないいじゃない見て減るものでもないし
それとムダ毛は冬でもちゃんと処理したほうがいいぜ
バカスケベ
実はねお兄ちゃんとは初潮が始まる前まで一緒に風呂に入っていた
兄は結構オープンな人間だから下半身とか特に気にせずに入ってきた
私はまじまじとそれを観察していた
たまにお父さんとも一緒に入っていたから
いろいろな形があるんだなと感心していた
私たちはまるっきり似ていない
母親が違うだけでこんなにも違ってしまうんだ
私は気づいていた兄に対する高鳴る感情が日々大きくなるのを
時々胸が締め付けられそうなんだ
兄は最近アダルトビデオをしきりに購入していた
たまたま再生が終わったとき出くわしてしまった
兄貴もこんなの見るんだ
彼女でもさっさとつくりなよ
お前こそ簡単に貞操を失うなよ
なんてこと
私は処女だ
兄は目を丸くして
ごめんちょっといいすぎたよ
兄は数日後彼女のような人を連れてきた
紹介するよこれがうちの妹
彼女はとても気高くて兄にはとても似合いそうもないお嬢様だった
私は気づいてしまった
二人は既に肉体関係を築いてることを
その夜
私はクラブにいた
名前も知らない人と関係が持ちたい
ひっきりなしにかかるナンパを拒まなかった
今晩やらない?
私は一気に気を許してしまった
気がつけば鈍い痛みが股間を迸った
君やっぱりはじめてだね
優しくしてあげるよ
私はその男を張っ倒した
夜
家に帰って
お兄ちゃんは相変わらずごろ寝をしている
今日は遅かったな
済まない彼女とは散々関係をしてるんだ
兄は私の恋心を見抜いていた
今日は優しくするよ
兄は私を抱きしめようとした
何だ、俺じゃ嫌なのか
私は部屋を出て行った
涙が頬を伝った
他の男と寝たのはきっと彼女のジェラシーだ
もうひとつの声がこだました
ううんそんなじゃないよ
兄ちゃん大好き
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