あんなに優しかったあいつが狂ったのはいつだったからだろうか
何もかもを失った
心はすべて鬼となった
自業自得だと誰かは笑う
ばつの悪いときにまた現れると思う
壱号機
聞こえるか?
応答せよ
はい
ただいま敵の本拠地がうっすら見えてきたところです
黙視すると
レーダーで確認出来る範囲で今はいい
単独行動はなるべく控えるようにな
今、
ヒューマノイドに乗っている
祖国のため、なにより自分の大切な人のため
戦っているのはカルトな宗教団体が築いた暫定区
いつミサイルが飛んでくるのか分からない
俺たちはロボットで市街地を制圧しなくてはいけない
無線がはいる
おい、いまどこにいる
機体がレーダーに映らないステルスになってるぞ
俺は
いや機体の調子が悪いから敵に気付かれないようにしてるだけだ
直に直る
仮に俺ひとりの力で決着がつけれるのなら
願ってもないことだと思わないだろうか
秘策はあるんだ
エンジンの出力を最大に上げた
目的地まで3000
陽は落ちすでに真っ暗
しかし、暗闇の戦いは死ぬほど慣れている
何故か晴れ晴れしかった
死ぬことでもないましてや犠牲になることでもない
世界がひとつになれるのなら
ちょうど頃合いも良くなった
静かに敵陣に上陸する
案の定
敵のロボットが数体待ち構えていた
名前も顔も知らない
しかし、俺はヘドが出るくらい憎々しかった
正義の元に一体いくつもの国がなくなってしまったのか
独りで敵陣に潜り込むとは大した度胸だな
それとも、おまえらお得意の特攻ってやつか?
覚悟は一瞬で決まった
まず右の機体を羽交い絞めにした
すかさず応戦される
振り向きざまにけりを入れる
リーダーが誰かわかればあとは良い
統率を失った群れは
暴れまわるだけ
触覚を失った昆虫のように
突然なにか鋭い感覚が右半身を襲った
槍を刺された
それも真っ二つに
なぜこんな場所に
俺はお腹のあたりに生暖かいもの感じた
血だった
痛みも苦しみもなかった
しかし目にもこぼれ落ちるものがあった
まだ死にたくない
国で待っている母親、殉死した父親
結婚したばかりの妹
これで決着がつけれると思ったんだがな
甘美な時間は終わり
後は機体の中で悶える自分がいた
敵は自分以上に自分を知っていた
悔しかった
そして漆黒
あいつ、なんの音沙汰もないんですけど
敵陣に気になる反応があるんですよね
あぁ聖なる矛を使ったな
大きな人柱ができるところだった
そしてすべてが終わるはずだった
しかし、戦局は泥沼になってゆく
俺は宙に浮いているのか
気がつけば真っ暗な空間に佇んでいた
気がついたかね
誰かの声がする
俺は確か
君は死んだのさ
そうか、しかし晴れた気分だ
これから君に二つの選択肢を用意した
自由に選びたまえ
もう一度生きて全てに償いを与えるのか
ここに居るのか
まだ俺には分からない
だって最後につかもうとした花が
すでに枯れていたんだからな
俺は暫く考えることにした
つづく
2010年3月28日日曜日
セルフサービスのお店
やばいと頭の中でこだました
ここ三日何も口にしていない
それもそのはず病気で寝込んで看病してくれる人がいなかったからだ
体力が底を尽きてきた
外に出て何かを摂らなくては
玄関を開けるともう3月なのに身に染みる風
飢えと寒さ
なんでこんな世の中で身に染みるほど味わなければならないのか
俺は財布を確認した
なんと十円玉が一枚だけ
銀行のATMへ向かうにも時間は過ぎている
友達に連絡しようか
そんな機転も利かないくらい飢えが脳神経中枢に浸透していた
腹に染みる美味しさというのがあるが
脳を突き刺すような飢餓はある種の快楽に近い
そんなことも行っていられないまま街に出た
ぷ~んとおいしい匂いが漂う
カレーや牛丼店
しかし文無しなので理由を言って後で支払うのか
しかし自分はなんといってもプライドが高い
そんなことで無銭飲食でもして
明日にでも笑われようなら
そうこうしてるうちに考える気力すらも失っていった
意識がだんだん途絶えていった
そして
起き上がった末に目の前に有った店
うどんのかつおだしといりこだしの匂いがふんだんに香る店
オールセルフサービス
¥0
なんだここは
しかし
ただより高いものはないよな
このさい贅沢はいってはいられない
なにより飢えははらわたと脳をずんずん突き刺すように感じるのだから
店は引き戸だった
カラカラ開けると
いかにも閉めなくてはいけない空気だった
俺は静かに閉めた
カチャリ
何かが鳴った音がした
なんと鍵が閉まった
此処から先はもう
俺は覚悟を決めた
まずテーブルが有ったが
お盆とお箸
それに丼が置いてある
なるほどセルフサービスでバイキングのようにとっていく方式か
そうたかを括った
しかし
その次には茹で上がってない麺が置いてある
その横には水道と釜揚げき
今の俺にはどこにそんな体力が有ったのか分からないが
夢中で水を注ぎにたったところで麺を入れた
大体こんなものかと言うところで麺を揚げ
丼に盛った
その次には
醤油ダレや調味料、小さな手鍋が置いてある
なるほどスープは勝手に作るんだな
俺はインスタントラーメンの要領で
手際よくて鍋に水を入れ醤油、希釈しているだしを入れ
スープを作った
ここまでくれば後は要領だった
具はエビフライがいいな
そう思い
厨房の奥にある
フライパンに油を貯めて
衣を振ってある惣菜を揚げた
後は適当な場所を見繕い食べるだけだった
しかし、自分で作ったものはひとしおに美味しい
美味しさで涙が出そうだった
湯気と涙で蜃気楼のようなものが見えた頃だった
静かにのろしのようなものが降りてきた
採用
何だ?
採用とは
その後俺は天国の食堂でコックをすることになった
何でもこんな時代に飢えて死んでしまったことは何かのきっかけだそうだ
俺は幸せの中でさらに幸せに満たされている
ここ三日何も口にしていない
それもそのはず病気で寝込んで看病してくれる人がいなかったからだ
体力が底を尽きてきた
外に出て何かを摂らなくては
玄関を開けるともう3月なのに身に染みる風
飢えと寒さ
なんでこんな世の中で身に染みるほど味わなければならないのか
俺は財布を確認した
なんと十円玉が一枚だけ
銀行のATMへ向かうにも時間は過ぎている
友達に連絡しようか
そんな機転も利かないくらい飢えが脳神経中枢に浸透していた
腹に染みる美味しさというのがあるが
脳を突き刺すような飢餓はある種の快楽に近い
そんなことも行っていられないまま街に出た
ぷ~んとおいしい匂いが漂う
カレーや牛丼店
しかし文無しなので理由を言って後で支払うのか
しかし自分はなんといってもプライドが高い
そんなことで無銭飲食でもして
明日にでも笑われようなら
そうこうしてるうちに考える気力すらも失っていった
意識がだんだん途絶えていった
そして
起き上がった末に目の前に有った店
うどんのかつおだしといりこだしの匂いがふんだんに香る店
オールセルフサービス
¥0
なんだここは
しかし
ただより高いものはないよな
このさい贅沢はいってはいられない
なにより飢えははらわたと脳をずんずん突き刺すように感じるのだから
店は引き戸だった
カラカラ開けると
いかにも閉めなくてはいけない空気だった
俺は静かに閉めた
カチャリ
何かが鳴った音がした
なんと鍵が閉まった
此処から先はもう
俺は覚悟を決めた
まずテーブルが有ったが
お盆とお箸
それに丼が置いてある
なるほどセルフサービスでバイキングのようにとっていく方式か
そうたかを括った
しかし
その次には茹で上がってない麺が置いてある
その横には水道と釜揚げき
今の俺にはどこにそんな体力が有ったのか分からないが
夢中で水を注ぎにたったところで麺を入れた
大体こんなものかと言うところで麺を揚げ
丼に盛った
その次には
醤油ダレや調味料、小さな手鍋が置いてある
なるほどスープは勝手に作るんだな
俺はインスタントラーメンの要領で
手際よくて鍋に水を入れ醤油、希釈しているだしを入れ
スープを作った
ここまでくれば後は要領だった
具はエビフライがいいな
そう思い
厨房の奥にある
フライパンに油を貯めて
衣を振ってある惣菜を揚げた
後は適当な場所を見繕い食べるだけだった
しかし、自分で作ったものはひとしおに美味しい
美味しさで涙が出そうだった
湯気と涙で蜃気楼のようなものが見えた頃だった
静かにのろしのようなものが降りてきた
採用
何だ?
採用とは
その後俺は天国の食堂でコックをすることになった
何でもこんな時代に飢えて死んでしまったことは何かのきっかけだそうだ
俺は幸せの中でさらに幸せに満たされている
2010年3月27日土曜日
ジグソーパズル
夢を見ていたそれもずっと昔
夜、布団のなかだろうか
下半身のあたりが生暖かい
横を見ると大きないびきをかいて若い女性が寝ている
俺はその女性の半分の大きさにもみたないことがわかった
そうしている間に今度は別の感覚が襲う
あぁもうダメだ
泣きだそうにも微妙な感覚に素直に反応できなかった
そして
俺は広場で自転車に乗ってる夢をみている
若い青年が笑いながら俺の自転車を押している
あぁこんな日差しの中
ただこうしているあいだでも幸せだったな
懐かしさと新鮮さが入り乱れた瞬間だった
そして
学校で先生と内申のことで相談している
成績は中の下
それでも一生懸命勉強した時代があった
その時の必死さと仲間の結束感は忘れられない
短い文章を書いて提出したとき
ほろっと漏れた言葉
お前は良い文章を書くなぁ
何気ない言葉だったが俺のその後の進路を決めた
大学は中退したが
やりたい事は見つからなかった
自由奔放
それだっていい
ただ興味を追いかけるのもまんざらじゃない
ただ、そろそろ職を見つけなければならない
たまたま
見かけた雑誌のエディターの募集
文章で食べていけるのなら
願ってもない
門をたたくとただただ経験だった
そして
たまたま何か物語を書いてくれと依頼があった
エッセイなら何でもと
快諾をした
その後
物書きになるチャンスが訪れた
俺はその時過大な夢を見ていた
これで本当に好きなことが書けると
結果は逆だった
書くことが見つからなくなったのだ
なぜだろう
ひとつだけ分かったことがあった
その当時、俺は満たされすぎていた
家庭を持ちたいと思える人が現れ
真新しい車にローンだが自宅も有った
40代ですべてを手に入れたかのような全能感
仕事も惰性で食べていけるポストにいる
俺が手に入れたかったのはこれだったのか?
大きな無力感に襲われた一瞬でも有った
次に目が覚めると
俺は成人した子供に囲まれている
すでにいろいろな相談回る役目になっていて
精神的に言えば今が一番忙しい
なぜだろう、自分の原動力だったとんがってギラギラしていた好奇心は
かたちを丸め輝きを変え
ますますいろいろな人の役に立とうとしていた
そして目が覚めると俺はもう還暦を超えた
鏡を見ると真っ白だった白髪も黒い毛が混じるようになった
皺だらけだった目尻もピンとし
体はもとの若さに戻ろうとしている
そうだ時は逆行していく
まわりには相変わらず変わった老人にしか映らない
精神力の成長は止まらなかった
より複雑さを増した形は
押えきれないまわりへの衝動として威光を放っていた
次の人生はどうするか
そればかりを考え
俺は享年120歳を迎えるまでゆっくり進む。
夜、布団のなかだろうか
下半身のあたりが生暖かい
横を見ると大きないびきをかいて若い女性が寝ている
俺はその女性の半分の大きさにもみたないことがわかった
そうしている間に今度は別の感覚が襲う
あぁもうダメだ
泣きだそうにも微妙な感覚に素直に反応できなかった
そして
俺は広場で自転車に乗ってる夢をみている
若い青年が笑いながら俺の自転車を押している
あぁこんな日差しの中
ただこうしているあいだでも幸せだったな
懐かしさと新鮮さが入り乱れた瞬間だった
そして
学校で先生と内申のことで相談している
成績は中の下
それでも一生懸命勉強した時代があった
その時の必死さと仲間の結束感は忘れられない
短い文章を書いて提出したとき
ほろっと漏れた言葉
お前は良い文章を書くなぁ
何気ない言葉だったが俺のその後の進路を決めた
大学は中退したが
やりたい事は見つからなかった
自由奔放
それだっていい
ただ興味を追いかけるのもまんざらじゃない
ただ、そろそろ職を見つけなければならない
たまたま
見かけた雑誌のエディターの募集
文章で食べていけるのなら
願ってもない
門をたたくとただただ経験だった
そして
たまたま何か物語を書いてくれと依頼があった
エッセイなら何でもと
快諾をした
その後
物書きになるチャンスが訪れた
俺はその時過大な夢を見ていた
これで本当に好きなことが書けると
結果は逆だった
書くことが見つからなくなったのだ
なぜだろう
ひとつだけ分かったことがあった
その当時、俺は満たされすぎていた
家庭を持ちたいと思える人が現れ
真新しい車にローンだが自宅も有った
40代ですべてを手に入れたかのような全能感
仕事も惰性で食べていけるポストにいる
俺が手に入れたかったのはこれだったのか?
大きな無力感に襲われた一瞬でも有った
次に目が覚めると
俺は成人した子供に囲まれている
すでにいろいろな相談回る役目になっていて
精神的に言えば今が一番忙しい
なぜだろう、自分の原動力だったとんがってギラギラしていた好奇心は
かたちを丸め輝きを変え
ますますいろいろな人の役に立とうとしていた
そして目が覚めると俺はもう還暦を超えた
鏡を見ると真っ白だった白髪も黒い毛が混じるようになった
皺だらけだった目尻もピンとし
体はもとの若さに戻ろうとしている
そうだ時は逆行していく
まわりには相変わらず変わった老人にしか映らない
精神力の成長は止まらなかった
より複雑さを増した形は
押えきれないまわりへの衝動として威光を放っていた
次の人生はどうするか
そればかりを考え
俺は享年120歳を迎えるまでゆっくり進む。
2010年3月21日日曜日
2010年3月15日月曜日
ヒーロー
対局は中盤へと向かう
歩の突き捨てで相手の陣地にやっと潜り込めた
銀をぶつけ
角もぶつけ
最後に飛車を成らせる予定だった
相手は静かに自分の陣地に歩を垂らした
あまりに静かすぎて何を狙っているのかはわからなかった
たぶん、予想通り飛車を叩くつもりだ
飛車を大事にずらした
あまりいい手がないと俺はかってに桂馬を飛ばすクセがある
飛び道具のつもりなのだろうがこの戦法は根拠がない上に歩の餌食になる
一進一退で進んで行った
50手目ぐらいだろうか
いきなり相手は自分の空けてしまったスペースに角を打ち込んだ
しまったと心で叫んだところで不利な戦局にはかわりなかった
俺は自陣を捨てて
捨て身の攻撃に変換した
とった駒をじゃんじゃん活用して隙を与える暇を与えない
しかし、なんで俺はこうも角に弱いのだろうか
今までの積み重ねたものがあっという間に崩れ去る
とった駒もだんだん尽きてきた
後は防戦するのみ
しかし投了は絶対にしない
相手が詰ませるのをしっかり確認しなくては負けたことにはならないのだ
王が泣いてるな
裸同然になってしまった王を俺は呆然と見た
対局が終わって青年は
少し首を左右に振って
少しは期待していたんだがな
所詮自己満足の将棋だな
何が言いたいんだ
俺は唇を微かに震わせながら小声で反応した
相手の胸を借りたんだ
勝ち方にこだわるなよ
いつからだろう
綺麗な勝ち方、そして負け方にこだわるようになった
それはやはり自己満足なのだろうか
それよりも自分より実力のある駒
飛車や角をかわいがる姿勢
それは今までずっと変わらなかったこと
いわゆるそれではヘボ将棋なのだが
剥き出しになって守るものもない王がかわいそうだった
裸の王様はやめよう
そして時に相手を思い切り信用してコミュニケーションを取ることも大切なのかも知れない
なにより主人公はなんにもできない自分なのだから
歩の突き捨てで相手の陣地にやっと潜り込めた
銀をぶつけ
角もぶつけ
最後に飛車を成らせる予定だった
相手は静かに自分の陣地に歩を垂らした
あまりに静かすぎて何を狙っているのかはわからなかった
たぶん、予想通り飛車を叩くつもりだ
飛車を大事にずらした
あまりいい手がないと俺はかってに桂馬を飛ばすクセがある
飛び道具のつもりなのだろうがこの戦法は根拠がない上に歩の餌食になる
一進一退で進んで行った
50手目ぐらいだろうか
いきなり相手は自分の空けてしまったスペースに角を打ち込んだ
しまったと心で叫んだところで不利な戦局にはかわりなかった
俺は自陣を捨てて
捨て身の攻撃に変換した
とった駒をじゃんじゃん活用して隙を与える暇を与えない
しかし、なんで俺はこうも角に弱いのだろうか
今までの積み重ねたものがあっという間に崩れ去る
とった駒もだんだん尽きてきた
後は防戦するのみ
しかし投了は絶対にしない
相手が詰ませるのをしっかり確認しなくては負けたことにはならないのだ
王が泣いてるな
裸同然になってしまった王を俺は呆然と見た
対局が終わって青年は
少し首を左右に振って
少しは期待していたんだがな
所詮自己満足の将棋だな
何が言いたいんだ
俺は唇を微かに震わせながら小声で反応した
相手の胸を借りたんだ
勝ち方にこだわるなよ
いつからだろう
綺麗な勝ち方、そして負け方にこだわるようになった
それはやはり自己満足なのだろうか
それよりも自分より実力のある駒
飛車や角をかわいがる姿勢
それは今までずっと変わらなかったこと
いわゆるそれではヘボ将棋なのだが
剥き出しになって守るものもない王がかわいそうだった
裸の王様はやめよう
そして時に相手を思い切り信用してコミュニケーションを取ることも大切なのかも知れない
なにより主人公はなんにもできない自分なのだから
サティスファクション
親しくなる方法、分かり合う方法はそれぞれだと思う
会話や、仕事、スポーツを通じて知り合う
自分もそういう例のひとり
いわばコミュニケーションにはいろんな種類があることをいいたい
俺の趣味は将棋
週末に碁会所で老人たちと打ち合う会話がたまらなかった
対局してくれる人は強すぎず弱すぎず
戦いはある程度実力が同じじゃないとつまらない
きょうは偶然にも若い人は中に混じっていた
防止を目深にかぶってはいたからどんな人かはよく分からない
さし筋を見ると
振り飛車で陣形はあまり整えないタイプだった
一度やってみたいな
対局が終わるまで静かに待っていた
すると
青年は自分にすっと近づいてきた
やぁ
こんなところで自分と同じくらいの年齢の人がいるとは思わなかったよ
良かったら軽くお願いできないかな
まさか向こうから来てくれるとは思いもよらなかった
もちろん快諾した
コマを並べてる途中
相手の動作で大体の性格がわかる
この人は多分丁寧な指し筋だろう
そう思えるくらいゆっくりと慎重に丁寧にコマを置いた
さぁ、そちらからどうぞ
青年は胸を貸すつもりで俺に言った
将棋は先手が有利なゲームだ
これはいわゆるハンディにもつながるとは思ったが
遠慮はいらないと思い切り指した
まず角筋を開ける
相手も慌てて開ける
俺はそれを防がなかった
まずは自分の陣形を整えることだs
銀と金をバランスよく配置した
そして
飛車の道筋を開ける
相手はその好きにすみの歩を進めたが冷静に自分も歩を進める
大体戦略は決まってきた
棒銀だな
歩を冷静に進めそれと同時に銀も上げる
相手は無傷では済まない
戦いは歩の突き捨てからだが
相手は角を自陣に打ち込んできた
もちろんこれは交換だ
今の時点で持ち駒は角一枚と歩一枚
相手は棒銀を尻目に三三歩を進めてくる
角を打ち込むスペースを開けたがっている
今まで何度も角を絶妙なまで打ち込まれて負けてきた
ここは冷静に自陣を構える
自分は振り飛車でも中飛車でもなく居飛車である
破壊力のあるコマは静かに鎮めなくてはいけない
そして隙があれば一気にぶつける
相手の歩と銀がじわりじわり上がってきた
自分はあまり使われない戦法
金も総動員してあげることを研究している
金はとられた時点でものすごいリスクを背負う駒だ
故に王は必ず居玉は避けなくてはいけない
序盤はわずかに自分の陣形の方がバランが良い
まずは右端を壊すことからだな
俺は静かにひとつのマスに駒を何個もぶつけること
いわゆるトラップを仕掛けると呼んでいるのだが
着々とそれらは整ってきた
会話や、仕事、スポーツを通じて知り合う
自分もそういう例のひとり
いわばコミュニケーションにはいろんな種類があることをいいたい
俺の趣味は将棋
週末に碁会所で老人たちと打ち合う会話がたまらなかった
対局してくれる人は強すぎず弱すぎず
戦いはある程度実力が同じじゃないとつまらない
きょうは偶然にも若い人は中に混じっていた
防止を目深にかぶってはいたからどんな人かはよく分からない
さし筋を見ると
振り飛車で陣形はあまり整えないタイプだった
一度やってみたいな
対局が終わるまで静かに待っていた
すると
青年は自分にすっと近づいてきた
やぁ
こんなところで自分と同じくらいの年齢の人がいるとは思わなかったよ
良かったら軽くお願いできないかな
まさか向こうから来てくれるとは思いもよらなかった
もちろん快諾した
コマを並べてる途中
相手の動作で大体の性格がわかる
この人は多分丁寧な指し筋だろう
そう思えるくらいゆっくりと慎重に丁寧にコマを置いた
さぁ、そちらからどうぞ
青年は胸を貸すつもりで俺に言った
将棋は先手が有利なゲームだ
これはいわゆるハンディにもつながるとは思ったが
遠慮はいらないと思い切り指した
まず角筋を開ける
相手も慌てて開ける
俺はそれを防がなかった
まずは自分の陣形を整えることだs
銀と金をバランスよく配置した
そして
飛車の道筋を開ける
相手はその好きにすみの歩を進めたが冷静に自分も歩を進める
大体戦略は決まってきた
棒銀だな
歩を冷静に進めそれと同時に銀も上げる
相手は無傷では済まない
戦いは歩の突き捨てからだが
相手は角を自陣に打ち込んできた
もちろんこれは交換だ
今の時点で持ち駒は角一枚と歩一枚
相手は棒銀を尻目に三三歩を進めてくる
角を打ち込むスペースを開けたがっている
今まで何度も角を絶妙なまで打ち込まれて負けてきた
ここは冷静に自陣を構える
自分は振り飛車でも中飛車でもなく居飛車である
破壊力のあるコマは静かに鎮めなくてはいけない
そして隙があれば一気にぶつける
相手の歩と銀がじわりじわり上がってきた
自分はあまり使われない戦法
金も総動員してあげることを研究している
金はとられた時点でものすごいリスクを背負う駒だ
故に王は必ず居玉は避けなくてはいけない
序盤はわずかに自分の陣形の方がバランが良い
まずは右端を壊すことからだな
俺は静かにひとつのマスに駒を何個もぶつけること
いわゆるトラップを仕掛けると呼んでいるのだが
着々とそれらは整ってきた
神様から与えられたもの
都心部の少し離れた郊外
大学付属の病院
いつも患者でごった返すこの界隈は街の一大拠点だった
数生はここの直属の医師を担当していた
カルテは全て電子化され
デスクトップにすべて記録してある
自分の文字だけだったカルテとは違い誰にでも目を通せる
昨日当直だった疲れがまだ体に残ったまま
自分の診察室へ向かう
数生は内科が専門だがまんべんなく勉強をしたつもりだった
特に代替医療はこれからの花形だと思っていた
その理由は沢山ある
きょうも一番の患者の顔を見るなり
数生は手に脂汗のようなものと軽い吐き気が催された
いつまで、同じような症状をもった患者と対峙しなくてはいけないのか
俺はスパイラルにいる
病気には原因が三つあると思う
そして治し方もそれ相応にある
ひとつは神の意志
これを聞くと伺わしいと感じるかも知れないが
病気は人間の人智を超えた部分で神が与えた何らかのきっかけかも知れないからだ
もうひとつは環境
家庭や会社などのストレス
そして
薬物に依る汚染
病気には因果がある
そう信じている
化学物質で体の生理作用を止めても根治には至らない
特に俺は神の意志
与えられた試練とでもいうべきだろうか
真剣に考えている
そのために東洋医学を調べている最中だ
ミクロの世界からマクロの世界
この宇宙全体を全てとみなして考えられれば
やはり病気は神から与えられたきっかけなのだ
人生や家族、社会に対して
自分の立場を確認する
そう思えば死もきっと今より概念が変わるはずだ
俺はどんな苦難があっても生きる意志がある限り生きろと患者に言う
安易に死を望むのも死を恐れることもやはり体には悪いと思う
原因不明、見たこともない病気がどんどん生まれてきている
常に諦めるか立ち止まるかの瀬戸際に立たされる
それでも、ひとつの大きな意志に向かう俺は生きているという大きなやりがいに変わる
大学付属の病院
いつも患者でごった返すこの界隈は街の一大拠点だった
数生はここの直属の医師を担当していた
カルテは全て電子化され
デスクトップにすべて記録してある
自分の文字だけだったカルテとは違い誰にでも目を通せる
昨日当直だった疲れがまだ体に残ったまま
自分の診察室へ向かう
数生は内科が専門だがまんべんなく勉強をしたつもりだった
特に代替医療はこれからの花形だと思っていた
その理由は沢山ある
きょうも一番の患者の顔を見るなり
数生は手に脂汗のようなものと軽い吐き気が催された
いつまで、同じような症状をもった患者と対峙しなくてはいけないのか
俺はスパイラルにいる
病気には原因が三つあると思う
そして治し方もそれ相応にある
ひとつは神の意志
これを聞くと伺わしいと感じるかも知れないが
病気は人間の人智を超えた部分で神が与えた何らかのきっかけかも知れないからだ
もうひとつは環境
家庭や会社などのストレス
そして
薬物に依る汚染
病気には因果がある
そう信じている
化学物質で体の生理作用を止めても根治には至らない
特に俺は神の意志
与えられた試練とでもいうべきだろうか
真剣に考えている
そのために東洋医学を調べている最中だ
ミクロの世界からマクロの世界
この宇宙全体を全てとみなして考えられれば
やはり病気は神から与えられたきっかけなのだ
人生や家族、社会に対して
自分の立場を確認する
そう思えば死もきっと今より概念が変わるはずだ
俺はどんな苦難があっても生きる意志がある限り生きろと患者に言う
安易に死を望むのも死を恐れることもやはり体には悪いと思う
原因不明、見たこともない病気がどんどん生まれてきている
常に諦めるか立ち止まるかの瀬戸際に立たされる
それでも、ひとつの大きな意志に向かう俺は生きているという大きなやりがいに変わる
2010年3月13日土曜日
優しさ
都心に近い古びた歓楽街
木造の趣きのあるラーメン屋が一軒有った
中には笑うと皺がゆっくりと現れる落ち着いた老人が独り
ここでは醤油ベースのつけ麺を出している
店長
ここのラーメンはどんなスタイルでも合いますね
フフ、もともと伸びないラーメンはないかと思ったときに出会ったのが今のつけ麺です
ここのラーメンはとても温かい味がしますよ
フフ、おいしさとは千差万別ですからね
私は心の部分で追求することにしました
その心は優しさですね
店長、面白い店ができたんですよ
どんな?
入ってすぐはなんだここはと思い
食べた後はもう二度どく来るものかと思う
しかし、後になってふとまた無性に食べたくなるという、、、
それは人間らしさですね
フフ
老人はゆっくり腰を上げた
もう、弟子はいないし自分の味を守ることだけ
ただなにかやりかけたことがあるのではないかと思ってはいた
一ヶ月もたたないうちに俺たちはここの界隈では知らない人はいないラーメン屋になっていた
営業日も不定期
営業時間もスープが切れたら閉店
たしかに理想的な経営状態だ
しかし、
ある日
よし
と哲夫は頷いた
俺はもうすぐ屋台へ戻るよ
なんだか自分のラーメンが心配になってきた
お前には技術も経営手腕も大体わかってきたはずだ
うん
すまなかったな
最初は言いたい放題で
でもここで得た信頼関係はどこへ行っても消えないぞ
自信を持て
そういうと哲夫は店からいなくなった
俺は暫く店を閉めることにした
たしかに哲夫のスープを提供すれば今まで通り自由な経営でいい
しかし、今まで培ってきた自分のスープとはなんだろう
そして
俺は一種の迷いも感じていた
強烈なスープを堪能して求めるように去っていく人たち
たしかにそういうものを求められる時代ではある
ただ
誰にでも安心して食べさせられるスープはないだろうか
老人や子供
果てや病人まで
俺は試行錯誤した
野菜をふんだんに使ったり
いっその事豚骨をやめようともした
そして出来上がったのが
醤油ベースの野菜スープ
目標はうどんも凌駕するほど胃袋に優しいもの
物足りなくても良い
自分の優しさがしみてくれれば
あら
早速、街中にはいつもと違う匂いが漂う
哲夫との関係で全く真逆にまでいってしまったラーメンへのスタンス
試される時が来た
木造の趣きのあるラーメン屋が一軒有った
中には笑うと皺がゆっくりと現れる落ち着いた老人が独り
ここでは醤油ベースのつけ麺を出している
店長
ここのラーメンはどんなスタイルでも合いますね
フフ、もともと伸びないラーメンはないかと思ったときに出会ったのが今のつけ麺です
ここのラーメンはとても温かい味がしますよ
フフ、おいしさとは千差万別ですからね
私は心の部分で追求することにしました
その心は優しさですね
店長、面白い店ができたんですよ
どんな?
入ってすぐはなんだここはと思い
食べた後はもう二度どく来るものかと思う
しかし、後になってふとまた無性に食べたくなるという、、、
それは人間らしさですね
フフ
老人はゆっくり腰を上げた
もう、弟子はいないし自分の味を守ることだけ
ただなにかやりかけたことがあるのではないかと思ってはいた
一ヶ月もたたないうちに俺たちはここの界隈では知らない人はいないラーメン屋になっていた
営業日も不定期
営業時間もスープが切れたら閉店
たしかに理想的な経営状態だ
しかし、
ある日
よし
と哲夫は頷いた
俺はもうすぐ屋台へ戻るよ
なんだか自分のラーメンが心配になってきた
お前には技術も経営手腕も大体わかってきたはずだ
うん
すまなかったな
最初は言いたい放題で
でもここで得た信頼関係はどこへ行っても消えないぞ
自信を持て
そういうと哲夫は店からいなくなった
俺は暫く店を閉めることにした
たしかに哲夫のスープを提供すれば今まで通り自由な経営でいい
しかし、今まで培ってきた自分のスープとはなんだろう
そして
俺は一種の迷いも感じていた
強烈なスープを堪能して求めるように去っていく人たち
たしかにそういうものを求められる時代ではある
ただ
誰にでも安心して食べさせられるスープはないだろうか
老人や子供
果てや病人まで
俺は試行錯誤した
野菜をふんだんに使ったり
いっその事豚骨をやめようともした
そして出来上がったのが
醤油ベースの野菜スープ
目標はうどんも凌駕するほど胃袋に優しいもの
物足りなくても良い
自分の優しさがしみてくれれば
あら
早速、街中にはいつもと違う匂いが漂う
哲夫との関係で全く真逆にまでいってしまったラーメンへのスタンス
試される時が来た
2010年3月12日金曜日
お互い
港に近い歓楽街から少し離れた住宅街
ひっそりと小さな灯りが灯っている
木で本格的に組まれた屋台
哲夫はここのオーナーだった
ここのラーメン美味しいって思ったことは一度もないよ
でも時に無性に食べたくなって探しにくるんだ
お客は哲夫のことを知ってるようで知らない
無理もない哲夫の店はいつどこで開店するかわからないからだ
血抜きもしないし、余計な添加物は一切使用しない
不器用な自分にしか出せない味だと思ってます
貪るように店内のお客はラーメンを啜る
鉄ちゃん次は明日はどこかで営業するのかな
エェ、多分
すると電話が鳴った
受話器をとると哲夫は
あぁ、お久しぶりです
良いですよ今度行きます
あっさりと電話を切った
屋台はひっそりと営業しているのに行列が出来始めていた
そろそろ切り上げ時だな
哲夫は屋台をたたむ準備をした
次の日
カウンターが50席近くある
都心のラーメン店に哲夫は足を運んだ
こんにちは
すると席にはひとりの若者が一緒に座っていた
やぁ元気にしてたか
体を壊してないか心配していたよ
僕は自己管理のできる男ですから。。
実はね都心の一等地にラーメン店をオープンさせた男がいてきょう一緒に話してたところなんだよ
それで?
暫く修行させて欲しいんだ
頼む
哲夫は頭をさすりながら
お世話になった店長の頼みですから
断るわけには行きませんよ
早速、一緒に見に行ってくれ
お前も頭を下げろ
俺は無理やり頼むことになってしまった
店につくと
へぇ、いい物件じゃないか
駅前でしかも角部屋
いろいろ話しあった結果スープや麺でもめることになった
結果俺は折れた
次の日から早速営業が始まる
そして
鼻をつくような強烈な匂いが街を襲った
なんだろう、無性に食べたい
そういう衝動に狩られたお客がゾクゾクと入ってくる
無理もない、血抜きも下処理も全くされていない独特のスープ
麺も一切添加物は使わない縮れた太い麺
個性は満点だった
誰も美味しいとは一言も言わない
しかし
お客の流れは止まらない
店内は戦場だった
一見シンプルに見えるが彼のスープに対する管理の鋭さは半端じゃなかった
一度でも温度が下がるものなら怒号が飛んだ
麺も秒単位でゆがく時間を管理している
複雑にしてゆけば良いという自分のスタンスと真逆だった
店長はタバコを吸いながら心配していた
どうでしょうねぇ
まだひよっこの美味しいものを作りたい野心家と
社会に必要とされているのに頑なに拒んでいる男
彼らには共通する何かがあるはずなんだ
それを照らし合わせながらお互いに補完しあう
美しいものが出来上がる予感がするよ
それだといいんですがねぇ
だから、お前はテーブルをしっかり管理しとけ
日に日に両者の力関係が明確になってきた
すでにこの店は俺のものではない
しかし、おいしいものを世間に提供する夢はなんとか果たせそうだった
ひっそりと小さな灯りが灯っている
木で本格的に組まれた屋台
哲夫はここのオーナーだった
ここのラーメン美味しいって思ったことは一度もないよ
でも時に無性に食べたくなって探しにくるんだ
お客は哲夫のことを知ってるようで知らない
無理もない哲夫の店はいつどこで開店するかわからないからだ
血抜きもしないし、余計な添加物は一切使用しない
不器用な自分にしか出せない味だと思ってます
貪るように店内のお客はラーメンを啜る
鉄ちゃん次は明日はどこかで営業するのかな
エェ、多分
すると電話が鳴った
受話器をとると哲夫は
あぁ、お久しぶりです
良いですよ今度行きます
あっさりと電話を切った
屋台はひっそりと営業しているのに行列が出来始めていた
そろそろ切り上げ時だな
哲夫は屋台をたたむ準備をした
次の日
カウンターが50席近くある
都心のラーメン店に哲夫は足を運んだ
こんにちは
すると席にはひとりの若者が一緒に座っていた
やぁ元気にしてたか
体を壊してないか心配していたよ
僕は自己管理のできる男ですから。。
実はね都心の一等地にラーメン店をオープンさせた男がいてきょう一緒に話してたところなんだよ
それで?
暫く修行させて欲しいんだ
頼む
哲夫は頭をさすりながら
お世話になった店長の頼みですから
断るわけには行きませんよ
早速、一緒に見に行ってくれ
お前も頭を下げろ
俺は無理やり頼むことになってしまった
店につくと
へぇ、いい物件じゃないか
駅前でしかも角部屋
いろいろ話しあった結果スープや麺でもめることになった
結果俺は折れた
次の日から早速営業が始まる
そして
鼻をつくような強烈な匂いが街を襲った
なんだろう、無性に食べたい
そういう衝動に狩られたお客がゾクゾクと入ってくる
無理もない、血抜きも下処理も全くされていない独特のスープ
麺も一切添加物は使わない縮れた太い麺
個性は満点だった
誰も美味しいとは一言も言わない
しかし
お客の流れは止まらない
店内は戦場だった
一見シンプルに見えるが彼のスープに対する管理の鋭さは半端じゃなかった
一度でも温度が下がるものなら怒号が飛んだ
麺も秒単位でゆがく時間を管理している
複雑にしてゆけば良いという自分のスタンスと真逆だった
店長はタバコを吸いながら心配していた
どうでしょうねぇ
まだひよっこの美味しいものを作りたい野心家と
社会に必要とされているのに頑なに拒んでいる男
彼らには共通する何かがあるはずなんだ
それを照らし合わせながらお互いに補完しあう
美しいものが出来上がる予感がするよ
それだといいんですがねぇ
だから、お前はテーブルをしっかり管理しとけ
日に日に両者の力関係が明確になってきた
すでにこの店は俺のものではない
しかし、おいしいものを世間に提供する夢はなんとか果たせそうだった
トライアングル
最近さぁクソゲーばっかじゃん
何気ない一言だった
友達といつも会話に上がっているビデオゲーム
生活に彩りを与えてくれる
故に必需品ではない
俺たちは一応パソコン同好会という名目で活動していた
部室には古ぼけたDOSマシンが一台
ふと、部室に放り投げて有った雑誌に目が行った
猿でもわかるプログラミング講座
ゲームはご存知の通り重厚長大な方向へと向いていった
映画業界もしたを巻くようなスケールと音楽とグラフィック
その内にね、疲れ果ててしまった自分に気づいたんだ
やらされてる感じがしないでもないよなぁ
かと言って能動的すぎるのも何か違う
部員は三人
感覚を重視する俺
何を考えてるのかわからない不思議系の透
よく物語を読んでばかりの良美
プログラムの勉強を始めたばかりの俺たちは
ある考えが浮かんだ文化祭をめどに自分たちのオリジナルゲームを出品しよう
もちろん自分を除いて二人はある程度プログラミングができた
なんにもないけれど
俺はスポーツゲームが大好きだった
単純にボールを跳ね返して相手のゴールに入れるだけでも相当な複雑さを要求されるからだ
プログラムの本を片手に読みながら
昔をほんの少し思い返した
エミュレーターで動くロムをしこたまディスクに入れて自慢してた頃
ゲームは基板でやらないから面白くないんだよと
マニアの友人から諭されたことがあった
ゲームセンターも徐々に消えて行った
もちろん筐体には基板が稼働してある
仮にPCでエミュレーションしたゲームをゲーセンでやったら
どんな感覚なのだろう?
なんとなくその差を感じ始めた
一通り、本に目を通したけれど
実際にプログラムを打ち込んでみなければ話にならない
とりあえず感覚を重視したピンボールゲームを作ろうと目標を決めた
何気ない一言だった
友達といつも会話に上がっているビデオゲーム
生活に彩りを与えてくれる
故に必需品ではない
俺たちは一応パソコン同好会という名目で活動していた
部室には古ぼけたDOSマシンが一台
ふと、部室に放り投げて有った雑誌に目が行った
猿でもわかるプログラミング講座
ゲームはご存知の通り重厚長大な方向へと向いていった
映画業界もしたを巻くようなスケールと音楽とグラフィック
その内にね、疲れ果ててしまった自分に気づいたんだ
やらされてる感じがしないでもないよなぁ
かと言って能動的すぎるのも何か違う
部員は三人
感覚を重視する俺
何を考えてるのかわからない不思議系の透
よく物語を読んでばかりの良美
プログラムの勉強を始めたばかりの俺たちは
ある考えが浮かんだ文化祭をめどに自分たちのオリジナルゲームを出品しよう
もちろん自分を除いて二人はある程度プログラミングができた
なんにもないけれど
俺はスポーツゲームが大好きだった
単純にボールを跳ね返して相手のゴールに入れるだけでも相当な複雑さを要求されるからだ
プログラムの本を片手に読みながら
昔をほんの少し思い返した
エミュレーターで動くロムをしこたまディスクに入れて自慢してた頃
ゲームは基板でやらないから面白くないんだよと
マニアの友人から諭されたことがあった
ゲームセンターも徐々に消えて行った
もちろん筐体には基板が稼働してある
仮にPCでエミュレーションしたゲームをゲーセンでやったら
どんな感覚なのだろう?
なんとなくその差を感じ始めた
一通り、本に目を通したけれど
実際にプログラムを打ち込んでみなければ話にならない
とりあえず感覚を重視したピンボールゲームを作ろうと目標を決めた
2010年3月11日木曜日
Window
未来、少し先の未来
俺は当てもなくさまよっていた
安定した職にもつけず、学校も満足に行けず
誇れるものが何一つない状態だった
日雇いのバイトの帰り道
電気店のショーウィンドウ
立体テレビが鎮座して有った
もちろん自分の給料では買えないから
高嶺の花のような存在だった
舞台、スポーツ、音楽
娯楽こそ自分の人生において救いだった
電気店が閉まる時間まで食い入るように眺めた
そのうち奥から視線を感じるようになった
たぶん店員さんだろう
多少の迷惑と感じつつ俺は毎晩通った
そのうちにテレビは画面のサイズがアップし臨場感が増した
まるでその場所にいるかのようにテレビは燦然とした
そして並ぶ台数も増えた
二台、三台
マルチモニターを眺める感覚はとても贅沢だった
番組の内容もよく自分の見るチャンネルになってきた
嗜好が合ったといえば良いのかも知れない
まさか、店員さんのはからいかな
そう感じつつも俺は崖っぷちな人生を堪能していた
転機が現れたのはその後だった
音楽のテレビ番組を見ていて
ハーモニカを弾けるのではないかと予感した
案の定楽譜を見ずともスラスラ演奏できた
公園でいつものように奏でていたら
後ろから声をかけられた
音楽を一緒にやらないかと
その後はトントン拍子だった
バックバンドの演奏から
ワンマンショーまで上り詰め
ある程度の富を得た
もうお金に苦しむことはあまりなくなり
買えないものはなくなったはずだった
偶然夜に久しぶりに電気店の前をすれ違った
テレビは相変わらず燦然と輝いていた
俺は踵を返そうとした
すると中から人が出てきた
こんばんは
最近見ないから少し心配したよ
どうだい、よかったらこのテレビもらってくれないか?
決してお金では買えないものをこの店から貰っていた。
俺はその時ショーウィンドウにうっすら映った悲しげな自分の顔を見た
そうか、俺は無意識にこの顔に自分に虜だったんだな
深々とお辞儀をして俺はその場を立ち去った
俺は当てもなくさまよっていた
安定した職にもつけず、学校も満足に行けず
誇れるものが何一つない状態だった
日雇いのバイトの帰り道
電気店のショーウィンドウ
立体テレビが鎮座して有った
もちろん自分の給料では買えないから
高嶺の花のような存在だった
舞台、スポーツ、音楽
娯楽こそ自分の人生において救いだった
電気店が閉まる時間まで食い入るように眺めた
そのうち奥から視線を感じるようになった
たぶん店員さんだろう
多少の迷惑と感じつつ俺は毎晩通った
そのうちにテレビは画面のサイズがアップし臨場感が増した
まるでその場所にいるかのようにテレビは燦然とした
そして並ぶ台数も増えた
二台、三台
マルチモニターを眺める感覚はとても贅沢だった
番組の内容もよく自分の見るチャンネルになってきた
嗜好が合ったといえば良いのかも知れない
まさか、店員さんのはからいかな
そう感じつつも俺は崖っぷちな人生を堪能していた
転機が現れたのはその後だった
音楽のテレビ番組を見ていて
ハーモニカを弾けるのではないかと予感した
案の定楽譜を見ずともスラスラ演奏できた
公園でいつものように奏でていたら
後ろから声をかけられた
音楽を一緒にやらないかと
その後はトントン拍子だった
バックバンドの演奏から
ワンマンショーまで上り詰め
ある程度の富を得た
もうお金に苦しむことはあまりなくなり
買えないものはなくなったはずだった
偶然夜に久しぶりに電気店の前をすれ違った
テレビは相変わらず燦然と輝いていた
俺は踵を返そうとした
すると中から人が出てきた
こんばんは
最近見ないから少し心配したよ
どうだい、よかったらこのテレビもらってくれないか?
決してお金では買えないものをこの店から貰っていた。
俺はその時ショーウィンドウにうっすら映った悲しげな自分の顔を見た
そうか、俺は無意識にこの顔に自分に虜だったんだな
深々とお辞儀をして俺はその場を立ち去った
2010年3月4日木曜日
植物のような心で~リフレイン
私たちにできることは何でもするから
まわりの自分に対するサポートは磐石
リハビリも順調
ただ昔をよく思い出す
二本足で駆けてた俺は幸せに溢れていた
病室でいつも変わらない風景を見ていた
中庭でどっしり構えているあの大木
植物も自分の力では動けないけれど
俺は何かを思いついた
かぁさん中庭につれてってくれよ
車椅子を押されながら
大木に近づくにつれ
何かを感じた
もう体は自由には動けない
でも違う何かを感じ取ることができるはずだ
緑は自分に何かを伝えたがっていた
ざわめく息吹
みんな繋がっている命
精気はふわりふわりと自分のまわりを包む
彰、何かおかぁさんにできることがある?
もうよしてよ
それよりスケッチブックが欲しいな
体全身で感得した何かをみんなに伝えたい
俺の新しい人生は静かに始まった
まわりの自分に対するサポートは磐石
リハビリも順調
ただ昔をよく思い出す
二本足で駆けてた俺は幸せに溢れていた
病室でいつも変わらない風景を見ていた
中庭でどっしり構えているあの大木
植物も自分の力では動けないけれど
俺は何かを思いついた
かぁさん中庭につれてってくれよ
車椅子を押されながら
大木に近づくにつれ
何かを感じた
もう体は自由には動けない
でも違う何かを感じ取ることができるはずだ
緑は自分に何かを伝えたがっていた
ざわめく息吹
みんな繋がっている命
精気はふわりふわりと自分のまわりを包む
彰、何かおかぁさんにできることがある?
もうよしてよ
それよりスケッチブックが欲しいな
体全身で感得した何かをみんなに伝えたい
俺の新しい人生は静かに始まった
2010年3月1日月曜日
バレンタイン
俺はアルピニスト
逆境が好きだった
一歩一歩踏みしめるようにそれに立ち向かう
時に諦めかけ時に絶望し
登り終わった後生きててよかった
それを思うことが唯一の生きがいだった
カーテンを開けると眩い光と共に絶景が待ち構えていた
フカフカのダブルベッド
隣には名前が思い出せない女
タバコの火を入れると
次の目標が目に浮かぶ
次はどこを征服しようか?
どこが見せ場になるだろうか
女が軽いあくびをしながら目を覚ます
隣には値段相応の添い寝があれば良い
あら、起きるのだけは相変わらず早いわね
なんなら、もう一晩俺のそばで寝るか?
冗談、あんたみたいなマスターベーション野郎はゴメンなの
女は颯爽と部屋から出て行った
街へでよう
雑踏の賑わう広場へポケットに手を入れながら漠然と進む
きょうはイースター祭か
フードを被った女の子が
何かを探すように歩いている
御嬢ちゃん、何かをお探しで?
思わず声をかけてしまった
おじちゃん、大切なものを拾ったんだけどどこに届ければ良いかな?
家の人
家族に見せなさい
少女は突然自分の胸ぐらに飛び込んできた
ハグをして欲しかったのか。。
優しく思わず彼女を受け入れた
次の日
雑誌の取材の打ち合わせで次に登る山の打ち合わせをしていた
これは良い絵が撮れそうだ
ゾクゾクしそうな絶景を舐めるように眺めた
すいません、今カメラマンの連中が途中まで登ってしまって今打ち合わせができません
暫く時間をおいてもらえませんか
俺は
いくら絵になるものでもカメラがこんな風じゃ使えないだろう
場所を教えろ
直接で向く
俺は普段着のまま3合目まで登ろうとした
雲行きが急に変化しだしたのはそれからだった
一気にまわりは薄暗くなり、突然吹雪いてきた
引き返すなら今だぞ
内なる声と
自然に進んでしまう足との葛藤が始まった
10分ぐらいたっただろうか
限界だった
簡易式のテントを張りそこで寒さをしのごうとした
逆境はいつか必ず乗り越えられる
そう信じてここまで来た
しかし、意識が遠のいていくのを感じた
幸せな自分はいない
どこに行ってもいない
乗り越えた後の快楽だけに飢えていた
ふと、胸ポケットに固いものを感じた
まさぐって取り出すと
包にくるまれたチョコレートだった
思わず口にすると
胸が焼けるような甘さと
ほんの少しの優しさに包まれた幸せが襲ってきた
そうか、俺が求めていたもの
これだった
涙が瞳からはちきれんばかりに出た
俺ははじめて恋の味を知った。
逆境が好きだった
一歩一歩踏みしめるようにそれに立ち向かう
時に諦めかけ時に絶望し
登り終わった後生きててよかった
それを思うことが唯一の生きがいだった
カーテンを開けると眩い光と共に絶景が待ち構えていた
フカフカのダブルベッド
隣には名前が思い出せない女
タバコの火を入れると
次の目標が目に浮かぶ
次はどこを征服しようか?
どこが見せ場になるだろうか
女が軽いあくびをしながら目を覚ます
隣には値段相応の添い寝があれば良い
あら、起きるのだけは相変わらず早いわね
なんなら、もう一晩俺のそばで寝るか?
冗談、あんたみたいなマスターベーション野郎はゴメンなの
女は颯爽と部屋から出て行った
街へでよう
雑踏の賑わう広場へポケットに手を入れながら漠然と進む
きょうはイースター祭か
フードを被った女の子が
何かを探すように歩いている
御嬢ちゃん、何かをお探しで?
思わず声をかけてしまった
おじちゃん、大切なものを拾ったんだけどどこに届ければ良いかな?
家の人
家族に見せなさい
少女は突然自分の胸ぐらに飛び込んできた
ハグをして欲しかったのか。。
優しく思わず彼女を受け入れた
次の日
雑誌の取材の打ち合わせで次に登る山の打ち合わせをしていた
これは良い絵が撮れそうだ
ゾクゾクしそうな絶景を舐めるように眺めた
すいません、今カメラマンの連中が途中まで登ってしまって今打ち合わせができません
暫く時間をおいてもらえませんか
俺は
いくら絵になるものでもカメラがこんな風じゃ使えないだろう
場所を教えろ
直接で向く
俺は普段着のまま3合目まで登ろうとした
雲行きが急に変化しだしたのはそれからだった
一気にまわりは薄暗くなり、突然吹雪いてきた
引き返すなら今だぞ
内なる声と
自然に進んでしまう足との葛藤が始まった
10分ぐらいたっただろうか
限界だった
簡易式のテントを張りそこで寒さをしのごうとした
逆境はいつか必ず乗り越えられる
そう信じてここまで来た
しかし、意識が遠のいていくのを感じた
幸せな自分はいない
どこに行ってもいない
乗り越えた後の快楽だけに飢えていた
ふと、胸ポケットに固いものを感じた
まさぐって取り出すと
包にくるまれたチョコレートだった
思わず口にすると
胸が焼けるような甘さと
ほんの少しの優しさに包まれた幸せが襲ってきた
そうか、俺が求めていたもの
これだった
涙が瞳からはちきれんばかりに出た
俺ははじめて恋の味を知った。
素直
仕込みは大体完了し
後は開店準備をするだけだった
シャッターをゆっくり開けると摩天楼のようなビルが聳えてる
見上げながら光を吸い込み
新しい人生の幕開けだった
ちょうど昼休み中の中年風のサラリーマンが通りかかった
へぇこんなところにラーメン屋さんができたんだ
入ってみるかな
すいません、今開いてます?
男は興味津々な顔で店に足を入れた
麺の茹で上げきの沸騰時間の分待たせたけれど
紛れもなく最初のお客さんだ
最初は手が震えた
最初から最後まで自分の責任はなかったから
スープの限界まで試した濃度
麺も具も厳選されたものを選んだ
おまち
丼をゆっくりお客に差し出した
最初のスープを啜って
男は
ふむ
と小さなため息を漏らした
率直な感想だ
暫くすると新聞を広げラーメンを食べることは二の次になった
会計の最中
いやぁ最近刺激的なことがなくてね
こんな場所でまさかラーメンが食べられるとは思わなかったよ
又来る
何気のない一言でも励まされた
あっこんなところにラーメン屋があるよ
誰かの声
やめなよ今月
お金使いすぎたんだし
値段を見ると少し引いてしまう人がいる
多少の値段は張ってもおいしいものを出そうと決めたことだ
すいません、ラーメン一杯
カップルで入ってきたのだが一人前の注文だった
二人は仲良く分け合っている
ラーメン屋は夜がドル箱だった
正直
仕込み、調理、接客
独りでこなすのは大変だ
一日が終わり売上を計算すると
よくもまぁ独りで稼いだなという金額が残った
俺は紙幣を握りしめて
もっとおいしいものが出したいという欲求に駆られた
次の日
流石に二日目で体に疲労が残ってきた
目の前のお客の相手をするだけで精一杯
過労がたたり
三日目に店を休んだ
横になっていると店長から電話が有った
やぁ、店を開いたんだって
人では足りてるかな
最初は自分のペースを掴むのが先決だから困った事が有ったら何でも言いなさい
こういうときに人の温かさが身に染みる
もう一度仕切りなおしだ
そう自分に言い聞かせ
今度は人の輪を考えるようになった
後は開店準備をするだけだった
シャッターをゆっくり開けると摩天楼のようなビルが聳えてる
見上げながら光を吸い込み
新しい人生の幕開けだった
ちょうど昼休み中の中年風のサラリーマンが通りかかった
へぇこんなところにラーメン屋さんができたんだ
入ってみるかな
すいません、今開いてます?
男は興味津々な顔で店に足を入れた
麺の茹で上げきの沸騰時間の分待たせたけれど
紛れもなく最初のお客さんだ
最初は手が震えた
最初から最後まで自分の責任はなかったから
スープの限界まで試した濃度
麺も具も厳選されたものを選んだ
おまち
丼をゆっくりお客に差し出した
最初のスープを啜って
男は
ふむ
と小さなため息を漏らした
率直な感想だ
暫くすると新聞を広げラーメンを食べることは二の次になった
会計の最中
いやぁ最近刺激的なことがなくてね
こんな場所でまさかラーメンが食べられるとは思わなかったよ
又来る
何気のない一言でも励まされた
あっこんなところにラーメン屋があるよ
誰かの声
やめなよ今月
お金使いすぎたんだし
値段を見ると少し引いてしまう人がいる
多少の値段は張ってもおいしいものを出そうと決めたことだ
すいません、ラーメン一杯
カップルで入ってきたのだが一人前の注文だった
二人は仲良く分け合っている
ラーメン屋は夜がドル箱だった
正直
仕込み、調理、接客
独りでこなすのは大変だ
一日が終わり売上を計算すると
よくもまぁ独りで稼いだなという金額が残った
俺は紙幣を握りしめて
もっとおいしいものが出したいという欲求に駆られた
次の日
流石に二日目で体に疲労が残ってきた
目の前のお客の相手をするだけで精一杯
過労がたたり
三日目に店を休んだ
横になっていると店長から電話が有った
やぁ、店を開いたんだって
人では足りてるかな
最初は自分のペースを掴むのが先決だから困った事が有ったら何でも言いなさい
こういうときに人の温かさが身に染みる
もう一度仕切りなおしだ
そう自分に言い聞かせ
今度は人の輪を考えるようになった
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