2011年3月13日日曜日

いつからだろうか
どこかへ向かっていた
木漏れ日が今にも漏れてきそうな松林
自家用車に乗って通りすぎようとしていた

車が停まる
中には四人
運転席に父親
助手席に懐かしい感じの女性
後部座席に姉と妹

静かなドライブ松の木が累々と生い茂る中を家族で一体となる

実は日常ではほとんど会話をしない妹
何となく護るべきものだということを知っている

普段は口数の少ない姉、どこへいても駆けつけてくれそうな気がする

まるで虹の輪をくぐるような人生だ
光はどこから射してくるのかはわからない
耳を澄ませば今にも波の音が聞こえる

突然父親がハンバーガーをさし出してくれた
食べている最中にささやかな喜びほど幸せなことはないと思った

いつからか続いていた
同じ日を毎日のようになぞり。

2011年3月7日月曜日

ホワイトデイズ

雲は穏やかだった、風は少し鼻腔にまとわりつく
空はどこまでも自分にのしかかってくるようだった

心が晴れ渡る日なんていままでなかった気がする
いつからか立ち竦むことを覚えた

胸ポケットの携帯がなる
急患だった

輸血を速く頼む、心臓マッサージを
ICUと急患センターは人でごった返していた

深く考えると手が追いつかない
その度に過失という恐怖が待っている
ピークを見定め安定した精神状態で向き合い切り抜ける

毎日生と死に向き合うと心と頭が真っ白になる
それをホワイトデイズと呼ぶ

独りただ広いグラウンドに何も考えず立ち尽くす
些細なコト、重大なこと、忘れたいことそれらが水平になったときまた歩き出す

最近子どもが新しく生まれた
あまり関係はないが生死を激しく受け入れる毎日も悪く無いと思った
心なしか日差しが明るくなった気がする