被告の犯罪は残虐非道かつ被害者の人権を無視し
遺族はおろか被害者にも呵責がなく
反省の色が全く感じられず
更生は不可能に近い
よって極刑をもって償う
被告
何か言葉は
一切間違いはありません
刑の執行を切に望みます
死刑の独居房に入れられた俺は
一人満たされた生活を送る
レイプ殺人三件
未遂八件
十分に死刑が求めれる犯罪を犯した
独居房の生活は孤独だと思われるが
看守の態度は致せりつくせりで
既に哀れみでも同情でもましてや可哀想でもなく
表情が既に悟りきっている
約三ヶ月後
法務大臣から執行のサインが降りた
俺は目隠しをされ
死刑台に登る
恐怖は微塵もない
皆温かい態度で望んでくれる
ボタンのブザー音がなった
一瞬目の前が真っ暗になり
次第に満たされていく感じがわかる
あぁこれが死ぬことなんだな
そして
次の瞬間
うぁぁぁぁ
俺はいつの間にかベッドの上にいた
体は汗で濡れ
まるで悪い夢を観ている錯覚だ
あら
起きたの
アンタ誰だ?
あらやだ
自分の母親の顔を忘れるんですもの
気がつけば一人の婦人
たしか俺は極刑で死んだはず
いつまでも同じ夢ばかり見るんじゃないよ
きっとガールフレンドをしこたま作ってるのを神様が見てるんだよ
俺は無限のループにいる
死んだと思えば誰かの胸の中
しかも自分は俺の母親だと言いはる
なんども死のうと思っても
結局ここに戻ってくる
ふふふ
振り向きざまに母が笑った気がする
何がおかしいんだよ
お前は可愛いからそう簡単には死なせてはくれないだろうね
俺はその笑顔を見ながら
なぜかひきつりながら笑いが漏れてきた
どこへ行っても限り無く続く地平線はある。
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