2010年11月1日月曜日

果実の実る頃

ひとつ屋根の下で暮らしている私たちは兄妹
といっても腹違いだから兄とは半分血が違う
私はもう十六歳になった
兄は成年になった
いつまで一緒に暮らして行けるのだろうと指で数えてる

信じられない話だが
私と兄の部屋はひとつづきになっている
だからプライバシーはないのだ

あぁ大学の単位が足りないな
兄はいつも学校のことで悩んでいる
もともと勉強の不得意な兄が就職しなかったのは本当に驚いた

研究がしたいんだよ
呆れた
そんなら一生懸命ポジション掴んじゃいなよ

私はバイトのことで頭がいっぱい
将来留学をしてみたいからその資金を集めてる

今日も兄と同じヘヤで悶々と過ごしてしまう

何見てんのよ?
何か?
着替覗いたでしょう?
そうなのかないいじゃない見て減るものでもないし
それとムダ毛は冬でもちゃんと処理したほうがいいぜ

バカスケベ
実はねお兄ちゃんとは初潮が始まる前まで一緒に風呂に入っていた
兄は結構オープンな人間だから下半身とか特に気にせずに入ってきた
私はまじまじとそれを観察していた
たまにお父さんとも一緒に入っていたから
いろいろな形があるんだなと感心していた

私たちはまるっきり似ていない
母親が違うだけでこんなにも違ってしまうんだ
私は気づいていた兄に対する高鳴る感情が日々大きくなるのを
時々胸が締め付けられそうなんだ

兄は最近アダルトビデオをしきりに購入していた
たまたま再生が終わったとき出くわしてしまった
兄貴もこんなの見るんだ
彼女でもさっさとつくりなよ
お前こそ簡単に貞操を失うなよ

なんてこと
私は処女だ
兄は目を丸くして
ごめんちょっといいすぎたよ

兄は数日後彼女のような人を連れてきた
紹介するよこれがうちの妹
彼女はとても気高くて兄にはとても似合いそうもないお嬢様だった

私は気づいてしまった
二人は既に肉体関係を築いてることを

その夜
私はクラブにいた
名前も知らない人と関係が持ちたい
ひっきりなしにかかるナンパを拒まなかった
今晩やらない?
私は一気に気を許してしまった
気がつけば鈍い痛みが股間を迸った
君やっぱりはじめてだね
優しくしてあげるよ
私はその男を張っ倒した


家に帰って
お兄ちゃんは相変わらずごろ寝をしている
今日は遅かったな
済まない彼女とは散々関係をしてるんだ
兄は私の恋心を見抜いていた
今日は優しくするよ
兄は私を抱きしめようとした
何だ、俺じゃ嫌なのか
私は部屋を出て行った
涙が頬を伝った
他の男と寝たのはきっと彼女のジェラシーだ
もうひとつの声がこだました
ううんそんなじゃないよ
兄ちゃん大好き

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