今日の朝ご飯と昼食を此処に置いときますね
後は夕食の宅配ですが
あぁいつもご苦労さん
いつも三食しっかり食べてるんで調子がいいよ
6時までにはまたきますね
80を超えて体は既に寿命を尽きたような気がする
白髪がまったく自然な感じになってきた
年に2,3回会う孫の顔が楽しみ
たまに晩酌をして電話で友達と取り留めのない話をする
一人暮らしは板についてきた
最近はパソコンで検索した資料をプリントアウトして
ファイルに挟んで管理するのが日課になっている
何となく想像していたこんな感じの一人暮らしを
だから空間にはどこともなく切なさにも似た虚無感が襲う
普段から買い物をするべきなのだが
近くのスーパーが潰れて以来
食材を買に行くのに足が必要になった
少々高くなるのだが宅食会社に依頼している
孫が成人したら一緒に暮らせるかな
何度も娘は打診したが断ってきた
独身とは言えないけれどやっと自由の身になれたような気がする
この部屋に充満する独特の空気はもはや体の一部
少しだけこれから先のことを考えてみた
自分だけではなく人のために生きる人生も入れなくては
宅食業者の人がまた訪れる
お待たせしました
今日は魚料理ですよ
温かい食事、布団、風呂
それらがあればもう幸せなのだが
時々夢を見る
既に死んでしまった親の顔を
遠い遠い先祖に繋がるその親は
いつも物悲しそうに自分を見つめては消えてゆく
いつになっても親不孝な息子だった
目が覚めてまたいつもの生活に戻る
洗濯機を回すと
自室の書斎に引きこもる
時折感じる繋がりの必要性を感じながら
今回の物語に特に主題はない
ましてや荒唐無稽でもない
実際おとなになることは孤独になることを受け入れることだと思う
何をするのにも忙しない世の中で自分だけの絶対時間を創るべきなのだ
かといって此処まで極端に人を嫌いにならなくてもいいんだけれどね
云々
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