2008年1月1日火曜日

サバイバルマックス

注意
この文章には残虐な表現が含まれています
お読みの際には気をつけてご覧ください




何処にでもありそうな郊外のディスカウントショップ
空はどことなく殺伐とした空気を醸し出していた
とある午後2時
30代前半の男が店に悠然と入っていった
バイトの女子から
入り口の買い物かごを持ち出す場所で小銃をもらう
午後3時
店内からアナウンスが流れる
さぁ今日もサバイバルマックスが始まります視聴率を保つためにもがんばって死闘を繰り広げてください

男はそのアナウンスと同時に殺人マシーンのように殺気に包まれる
息をひそめ左のコーナーへ進む
電化製品のコーナーここではハイビジョンなどの薄型テレビが展示してある
男はめぼしいテレビを傷つけないよう前に進む

後ろから声をかけられた
気づけば老婆のようだ
あんたここがどこか教えてくれんかね何かと方向音痴でのぉ
老婆は必死にしがみついてくる

今サバイバルマックスだと知ってて聞いてるのか
おお、おぉ物騒なものを抱えて儂に預けてくれんか?
小銃を取り出そうとした瞬間老婆の後ろから誰かが出てきた
サイレンサーを装着した銃は
老婆の体をぞうきんの様に撃ち抜いて自分をしとめた
キュンキュン ガン!ガン!ガン!
間髪を入れずに小銃で応戦した
右の脇腹にかすり傷程度の怪我を負ったが
相手の急所に命中していた
この老婆はいわゆるかませ犬だった

狙った人物覆面をしていて表情さえ解らないが痛みにもだえている
このまま死なせてやるかそれとも

そう考えてるうちに午後4時終了した
おつかれさまでした今日も生き残る事が出来た人達にはこの店から好きなものを一点贈答します

男は大画面のプラズマテレビを選択した
自宅に帰って寝そべって見ていると
今日のサバイバルマックスのハイライトです
明るいナレーターの声が悲しく響く
ドラマのクライマックスを見てるようだ

俺は今日もまた一人をやってしまった
剣奴の様に殺し続けなければ生活も未来もない
相手はたとえ犯罪者や敵対国の捕虜、宗教犯罪者
それでも引き金を引く時震えがくる
奴らも必死なんだ
俺も人間だ

だんだんと夜が更けてゆく中
俺はこんな身分に生まれた以上
抜け出せない 戦う事でしか自分を表現できなくなった
しかしもう後少しだ
こんな残虐な企画
時代が変われば人も変わるむしろ逆だ人が変わるんだ
男は英気を養いながら次の戦いに備えた
何時最後になるか解らない袋小路にたって

0 件のコメント: