2008年8月8日金曜日

黒い夢

同時進行で平行して別のもの語りを並べてゆきます
タイトルで続きをわかりやすく示す予定ですが止まったときは自然淘汰という事で勘弁してください



男は何かを待っていた
すし詰めにされる車体を目の前に遠くにいる誰ともわからぬものを
ここは感じようには生き地獄でもあった
無関心に足を踏まれ 謝りの言葉の余裕すら無く 行く当てもないように
男は電車に揺られた

つり革にもたれながら今日の終わった一日分の疲れを清算する
今は今日だけは目先の事だけに目を奪われないよう考えた

何かを変えなければいけない
だがその方法がわからない
仕事もプライベートもそして何より大切な家庭が蝕まれていた
生き方を根本から変えなくてはもうどうしようもない
しかし明日の仕事は大切なクライアントの取引でもある
特別な理由が嫌になってくる

ノルマは誰のためにあるのだろう
そのおわりなき土嚢のように積み上げられた壁をせっせと運ぶ作業に似ていた

静かな足取りで自宅に帰る
深呼吸すればするだけ溜息が漏れた

0 件のコメント: