もう30年以上前
東南アジアの密林地帯
未だ未開拓の地域を調査しようと
日本のある大学の探検隊が足を踏み入れていた
既に地球上で調査されている場所など無いくらいに思われていたときにその村はあった。
住民は皆やせ形だが恍惚の表情に満ち常に何かを追い求める少年のような若若さを皆持っていた。
調査隊は最初、住民からは蚊帳の外扱いだった
しかし、長い歳月を重ねるごとに親睦は深まり
ある事実を教えられた
ここには数十年に一度実る果実がある
それには不老の精神が宿っている。
馬鹿馬鹿しいにもほどがある。
その村の住民の秘密を信じようとしない探検隊は半ば諦めた状態でその村を去ろうとした。
しかし残ったものがいた。
18歳の少年
村の住人にある日案内され
歪曲な崖やまるでその植物をまもるかのように生い茂ったジャングルを抜けると
その果物はあった
少年は自分の目が俄に信じられなかった
果物は小粒で色が何色にも分かれていた
今は怒りの季節だな。住民がつぶやくと
カラフルに生い茂った小さな小粒を一つちぎって与えた。
おそるおそる食べるとその果物は香辛料の辛さと強烈な甘みがおそってきて
何ともほてった気分になってきた。
あまりの経験に少年はもう一粒に手を伸ばそうとしたが
だめだ、ここで食べられる量は決まっている。この木はいろいろな植物から栄養を借りて生まれ生きている。
だからこの木は一本しかない。貴重なんだ。
後からおそってくる麻薬のような飢餓感
少年は一歩間違えればこれは争奪戦にもなりかねない不思議な魔力を見いだした
そしてその夜、村では大火事が起こった
全ては焼き払われ住民のほとんどは焼け死んだ。
少年ももちろんその中の一人だった。
現代
飛行機の着陸する音がかまびすしく鳴り響く夜
繁華街で二人の青年が紙幣をせわしく数えていた
よくやったなぁ治夫
いやぁ今日の手柄は中さんのおかげだよ
とりあえず
山分けといこう
はっはっはっはっ
どうしたんだい?
今日の仕事はもうだめかと思ったよ
物を隠した場所が盲腸の手術跡だったからな。
傷口がうずいて、うずいて
なぁ、中さん
ん?
俺さぁこんど結婚する事になったんだ
とてもしおらしくてもちろんそこらの女じゃ比べものにならないほど地味だけど一途で
これからもずっと大切にしたいんだ
・・・
俺もそろそろこんな仕事に見切りをつけて明るい未来を満喫したいんだ
そうだなそろそろお前も潮時だな。
何か新しいことをやってみろ。
うん、そうするよ。
夜は終わる。
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