2009年11月12日木曜日

サバイバルクライマックス~Endless sorrow

ビルの雑居地帯
垂直に伸びた隙間の下
男はセイフティをはずした

そして銃口をを毅然と立ちはだかる一人の男に向けた
静かに朽ちて行きそして誰にも知られずに終わりたい
気持ちは殺意とは裏腹だった

しっかりと狙ってくれ私は人間だからね

何人、人が死んでも国が亡くなっても自分はなんともなかった
ただ体はしっかりとあの表情を覚えてる

もう自分には人は殺せなくなっていた
震える指は次第にゆがんだ風景と変わっていた



サバイバルマックス
カルトな人気を誇りお茶の間の視聴率を独占していた

奴隷が奴隷と殺しあう
すでに人権を剥奪された人間なら何をやってもいいという法律のおかげで
凶悪犯罪者、人種、迫害されている宗教徒、精神異常者


男は生き残った
生まれつき名前も国籍も親も最初からいなかった

人工的に作られた試験管ベイビー

男は自分の素性を悲観はしなかった
それ以上に不幸な人間は五萬といたし
食うか食われるかの弱肉強食の世界
そんなことで悩んでいればたちまちカモだ。


視聴者の欲求はますますエスカレートした
サバイバルはチーム戦と化し
3対3の協力バトルなった

もちろん勝ち残れば次の戦いとご褒美があった。

男は丁寧に防弾チョッキを着て
入り口のレジから銃を受け取る

アナウンスと同時に仲間が寄り添ってくる

自爆テロをミス未遂し宗教犯罪者としてつかまったティム
通り魔でこれまで9人を刺殺した明


どれも顔だけを見ればそんなことは絶対にできないと思う人間ばかりだ

俺達には最初から正義などない


笛が鳴った


菓子売り場のほうから銃声が鳴った

おい

あぁおれがいく
明はサイレンサーを搭載した二丁拳銃でゆっくりと前に進んだ

ルールでは一発だけ手投げ弾を使っていい

ティムは大胆にも手投げ弾を奥のスポーツ用具売り場に投げ込んだ

ドガン
乾いた怒号の後、一人煙にむせて出てきた


敵だった

冷静にティムは足だけを狙ってしとめた

残るは二人俺達は結束感と同時に一瞬気のゆるみが生まれた

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