2008年2月1日金曜日

クロスロード

街はやがて夜が更けてゆく 人並みはゆったりと慌ただしく映る

路上はストリートのミュージシャン、表現者たちの踊り場になる

優しい歌が歌いたい、いつかデビューだ、ただ歌が好きなんだ
入り交じるいろいろな思惑、いや感情
いつまでも音楽は未完成だ
だからこそ人を救い導くのかもしれない
ストリートでも歌いライブハウスでもそこそこの人気を保つ二人組
若さや葛藤苦悩
何より生きる喜びを表現する
上も無ければ下も無いただ伝えれる人達が広がらないだけ

そう思ってるうちに二人は何度も解散しようかと考えたのか

もうこれ以上の可能性なら実家に帰るか職を探そうと思ってるんだよ
ギターボーカルの沢田はベースの和田にそうぽつりとつぶやいた
今まで音楽性の事で一悶着はあったさでもってそんな理由で・・・

報いを求めていたのは何より自分だって事に気がついたんだ
そんな人間が人に何を伝えられる?

いいよそんなに言うなら
しばらくお互い距離を置こう
そう言うと和田はあっさりと帰った

ちくしょう思いのままに自分をぶちまける事が出来たら

それでも我慢だ
ふと誰かがつぶやいた

お前だお前だよ
私をいつもぎこちない手と愛情でかき鳴らしてくれてる
ギターが話しかけてきた!?

沢田は遂に疲れがピークに達したのかな
と感じ聞こえない振りをした

音楽で人を幸せにできると信じてるんだろう?
そのギターは相変わらずの口調でしゃべり続ける

もう疲れたんだよ
こんな世の中に何を見いだしていいのか・・・
いつの間にギターに受け答えていた

お前の歌を待ってる人が一人でもいる限り歌い続けろ
ださい事も平気で受け入れて
その手垢の付いた手でがむしゃらに私を奏でてもいいんだ

家に帰ると朝からご飯をとっていなかったに気付いた
生活はぼろぼろになってきたけど
自分の好きな事が出来る
20代はそれでよかった
夢を諦めるかそれとも信じ抜くのか
あまりにも過酷な選択を強いれられていた

世の中と自分は密接だ 如何にうまく絡めて歌い上げるのか

しかし今日の沢田は違った
自分が輝いていた思い出や記憶、出会った人達
自分の中に内在する宇宙を爆発させようと
6弦のフォークギターをおもむろに手に取った

後半へ

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