2007年12月15日土曜日

芳春 a boy run for the dream

あら雨が降ってきたのかしら
最近の天気は変わりやすくて困りますわねぇ

あぁ心配ならいらない傘はあるから

越期さんそんなに急がなくてももう少しここにいらっしゃれば・・・・

息子が待ってるんでね
今日は特別なんだ


20代半ばのしっとりとした顔立ちの女性
それに見送られる40代の男
二人は妾と夫の関係だった
男の前妻は病死で失い
まだまだ未熟な子供の穴埋めが必要だった
もうすぐ新しいおかぁさんができると聞いたらあいつどう思うだろう・・・
帰り道にどこかで見かけたような顔があった
小さい頃の息子、朝木を抱いてたあの頃
ちょうどそれくらいの親子をみかけた
妻が死んで息子の笑顔などほとんど見る機会がなくなった
結局一番に依存をしていたのは妻でも子でもなく自分なのだ
時間は無常にも続く

お土産にアイスクリームを買おうとしたが
ちょうど品切れだった
辺りを見回せば小物やの数々
お守りのペンダントを代わりに買った何時あげるのか先はわからず

家路に着き
朝目が覚めると7時を回っていた
しかし自分のする事は無い
家はお手伝いさんにほとんど家事を任せている
朝ご飯も息子の弁当も
食卓に一斉に集まる
あさきは父親が車で食べるのを待っていた

お父さんお早うございます

あさきちゃんと手を合わせていただくんだぞ

質素だけど心のこもった食卓
二人とも食べる事に没頭している
しかし今日のあさきは少し違った
いきなり越期に向かってこういう

あのお父さん

ん なんだ?

昨日お鈴さんのところへいってたようだけど・・・・
もしかして大事な話でも?

Ⅰ-Bに続く

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