2009年3月17日火曜日

Grand center

監禁されている程度なら未だましなのかもしれない
何処にいるかわからなくてもそれで良い
いつ何処でも見守ってるか?何人いるのか?
確かにわからないのは嫌だけどそれで良い

口を塞がれたまま目を開けたままあなたはじっと眠らされてるんだね



目覚ましの音が聞こえたような気がした
机の上でもたれかかっている
缶コーヒーが二、三本転がっているのに気付いた
そうかまた調べ物が一斉に来たんだっけな・・・・

仕事をやっているときが一番の生き甲斐を感じるようになってきた
ただがむしゃらだけれどひたむきな自分が何となく好き

もう自暴自棄に生きてきた時代と決別をして誰かのために生きてゆく
むろん自分が幸せになるために

調査する範囲が多岐にわたるにつれここら一体の歴史もわかるようになってきた

古来から異国の窓口だった時代
こうろかんや港町の名残がある

第二次世界大戦のとき斬首刑が行われた場所
在任や捕虜を生体実験した場所等

華やかな名残もあれば生々しい名残もある


そうそうこのレポートを書いている最中にも依頼人から電話がかかってきた

至急私の部屋からレポートを取りに来て欲しい

家の近所にある大学の構内
依頼人は教授であるからわざわざ研究室まで足を運ぶ
部屋では依頼人がほおづえをして待っていた

やぁよく来てくれたよ
最近仕事が順調のようじゃないか

えぇいろいろなチャンスだと思って思い切りやらせて貰ってます

辺りを見回すと相変わらず整頓されてない本棚に囲まれ少しいるだけで吐き気を催す
それくらい繁雑だった

お菓子 いろいろな人から一杯貰ってるんだ
好きなの食べてくれ
お茶を入れてくる

そういって部屋から出ると俺は机のレポートに目をやった

人造霊魂

昇らなかった魂の行方

処女受胎


宗教の造語のようなタイトルが並ぶ


確か人文科学の教授だったよな
しかし範囲が多岐に及ぶほど
自分の頭は支離滅裂になる
依頼を受ける度自問する
自分の専門分野を

そうだ自分が知りたいものそれは人間

今こうして生きている間にも何かに近づいている
一瞬だけ垣間見た閃光
追いかけてくる夢 予感 幻覚
全てを紡ぎ合わせ司る答えをいつかみたい

もどかしいが今でももがいている
だから夢に従った
逃げる場所がそこにしかなかった

傷というものは目に見えるもの感じるものがそうだと考えない
無意識に何処かにある自分の傷は広がり始めていた

もう十年以上もまえのこと


やぁお待たせ
さぁたべよう

颯爽と依頼人は戻ってきた
ほのぼのとした空気が包む

あは
光男(助教授)のやつ賞味期限が切れてる饅頭混ぜたな
なんか酸っぱいよな

俺は苦笑した

0 件のコメント: