深い部分にたどり着いた
なぜか自分の過去がない場所へ
今まで一人だったって誤解してた
僕はあなたの体の一部だったんだね
nickさんメルアド変えたんだね
そう、迷惑メールが多くてこれは特別なアドレスだから
わーいこれでホットラインができた
ネットの人間関係は希薄だという
でも自分の言葉に仕草に一喜一憂してくれる人はいるし
ここでしか吐けない言葉だってある
実家に帰りつつここでいろいろなことをしようと思ってた
率直何かに疲れ果てていた
人間関係にいや現実に
トラブルはつきものだが
これは困るあれは嫌だそれの連続だった
モニタの向こう側にはちゃんとした人間が存在していた
しかしそれ以上の関係にはなりたくなかった
現実も同じだ
あまり自分の懐まで入ってこられると自分が都合の良いように作り上げた性格までが
分解されそうで
今は調べ物をする仕事に就いている
文献に載るような難しい言葉や意味をただ調べるだけだが
信頼とつてもそこそこ残ってた甲斐もあって暇になるときはない
時計を見ると13時を回っている
外に出て風を感じなくてはいけない
世間一般のずれと自分自身の常識のずれは予想以上に大きかった
むろんわかり合える人間もいたけれど
少数派で終わる
自分のやりたいことをしたければたくさんの人間に受け入れられる努力を惜しんではいけない
なんとなくね
つかみかけた現実
携帯の電話が突然なる
これは仕事の依頼だな
もしもし
あぁおれだ 調べ物をして欲しい
ちょうどこれから出かけるところだったんですよ
だったらちょうど良い
ここの丘陵地帯に誰かを祀ったお墓が出てきたんだ
それが生き埋めにされたままだったという
その呪いがここにあるっていうんですか?
いやその遺体は子供を返して欲しいと怨念じみた念を送ってるそうだ
子供?
私には詳しくはわからないある一定の人に語りかけているそうだ
子供を返してくれなければ私はいずれ復活する
社会にそれなりの報復を返すとね
よくあるカルトな宗教団体のもめ事じゃないですか?
君の名前もリストに挙がってるようだよ
その女の怨念に含まれる人物として
ちょっと待ってくださいよ
自分は未だ何もしてませんよ
いずれわかるときがくるかもしれない
頼むこの仕事を引き受けてくれ
その前にちょっとここらを散歩させてください
気持ち悪くなってきた
仕事は確かに重要だ、しかしこれは君の人格を見据えた賭なんだ
依頼人の話が終わらないうちに電話を切った
いつこの街に生まれ住むようになったか
そんなことは最初から誰かが決めている
時折見せる青空の下
雲がどんより浸食している様を見て
静かに外へと向かった
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