会社の机に座ると今日の仕事がざっと乗っていた
これくらいなら前の自分なら午前中にでもめどがついてしまうのかもしれない
昔は誰も内外の目にさらされずいわゆる努力に疎い人間でも生き残れたが
今は外資からの社外取り締まりが厳しくなった
問題はそんな事じゃなかったあそこまで我武者らに会社のためにやって来れたのは一体
誰のおかげだったんだろう?
結婚をし、子供が生まれ家庭を持って
離婚をして心はぼろぼろになって
ゴール前の双六を何度も目が合わず振って振って振って
無意識にくるゴールを待ちわびていたのだろう
真横には今日の景色
人はまばらだが空は非現実すぎるほど自分を覆い尽くす
主任
はっと我にかえる
今日は営業部だけで飲み会があるんですけどもちろん行きますよねぇ
最近になって自分も後がまを捜さなければならないと思い始めた
いわゆる若手育成だ
あぁ頼むよ、活きのいいやつ沢山つれてきてくれ
昼休み
食堂で八分目くらい食べると
屋上で一服をした
食事よりタバコがおいしかった
同期の奴とよく辛いとき励ましあったな
今ではいろんな会社に転職して才能をふるってそうだ
今の会社が好きだから残ったんじゃなくて
自分にはここしか無いと半ば切羽詰まった感情が自分を揺り動かした
現状に満足
あれ
そんな場所にいたんですね
ふりむくと
後輩の若手、佐藤がいた
主任も結構いろんな場所を知ってるんだ
なぜここまで馴れ馴れしいのか
それは結果を出しているから
人付き合いも良く実力もある
独創性という面では劣ってると勝手に解釈しているが
食後の一服ってなんでこんなにたまらないんすかね
佐藤はおいしそうに煙を吸い吐き出す
あぁ仕事が終わった時もまた格別だな
今日の飲み会期待してますから
主任には負けたくないですから
俺の人付き合いの下手さを皮肉ったのか
何となく時代は分かれてく
デスクに戻ると課長からなぜか呼び出しを食らった
しかも個別にだ
神妙でしかもなぜか目を会わせてくれなかった
君には不服かもしれんが今日はこの部屋に行って仕事をしてくれ
そう告げられると
最上階の一番奥の部屋
真っ白で何も無い部屋
いわゆる早期退職社へ導く歪な部屋だ
パソナルーム
噂には聞いていたがうちにもあったとは
新聞やら携帯やら何をしても自由な部屋で俺は
今に見てろと
自分の闘争心が久方ぶりに目覚めた気がする
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