何処にでもあるようなサイトだろうそう思っていた俺は赴くまま誘われた
そこにはこう書いてあったあなたはどのくらいの顔をお持ちですか
それにはどれくらいの値打ちがあるでしょうか
私達が新たに提供する事も出来ます
どうぞご自分の目と顔でご確認ください
どうでもいい
最初はそう感じた俺もその大元の住所が会社に近い事もあって
少し立ち寄ってもいい軽い気持ちが沸き上がった
朝4時からその店は開いてるそうだ
会社が始まる前にでも覗いてみるか
薄汚い雑居ビルの一角ここに古びた看板がある
豊満な笑みを
仮面堂
冗談にしても笑えないな
一階に古びた受付のようなものがある
そこで待っていると
顔つやのいい笑顔が少し誇張気味な中年男
ようこそいらっしゃいました
いや〜我が社の製品をこの目で確かめたいのでしょう
どうぞどうぞ説明だけでも聞いてみてくださいその価値はありますよ
口車に乗せられてソファーに座って待っていると
これですこれです
書類のようなものを提示された
そこには何かが書いてあったよく見ると誰かが何かを試す前の自分の状態を記載していた
あまり見たくはないがよく目を通す
私は損な生き方をしていました表情が固く感情も乏しく笑いのつぼも他の人と違う
でも変われましたこの道具で
最初は?と思っていたけど周りの顔が見違えるほどに違う
中身は今まで通り何も出来ない人だけど周りの人が巡るだけでこんなにも変われる
他の人間にも目を通すと
私は過小評価されていましたいわゆる見くびられていた
第一印象でも弱々しく信頼されなかった
でも変われました仕事も家庭でもたよりにできる最後に託せるのは自分しかいないと
元々実力はそこそこだったからこれほどうれしい事はありません
どうですまだ読みますか?
男は促すように催促する
そうだな・・・
でも
今日は仕事がこれからだしまた今度寄る事にするよ
いつでもお待ちしております
ばかばかしい
俺は思ったよくある自己啓発セミナーか宗教の勧誘だ
夜は12時まであけておりますので
男の声を思い出した
しかし内容を聞かず見限るのは俺の悪い癖だと思う
会社は実質フレックスだ
もはや残業などする体力など無いしまた若い連中の仕事だ
まだ肌寒い大空の下、俺はオフィスへ向かった
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