2008年3月16日日曜日

Smile no reason why

ちょっと遅くなったかな
買い物を済ませて袋にはどっさりと食材が入っていた
顔を見上げると
家には電気がついていた
合鍵で幸治が既に中にいた

ごめん今日はちょっと仕事が入ってて
幸治は思い出の写真を懐かしそうに見ていた

ほらお前まだこんなにあどけないよ

うん確かに昔は自分でもかわいかった
今から料理作るね

いいよ今日は特別に外食をしよう
もちろん予約済み

何だろうこんなに懐かしいのは
まるでであった頃のように幸治の目は輝いてる

今日は記念日
二人が学校で出会った最初の日

幸治は高級なお店で料理を食べようと言った
でもいい
覚えてくれたのならそれだけでも幸せ

あのさ
いや今日は楽しく過ごそう

店に着くと幸治はあまり楽しそうには食事してくれなかった
少しうつむき気味で
しかも何かを考えてるようで

彼が
幸治が笑ってくれるなら
私はいくらでも努力するよ

少し外の風に浸ろうという事で海にいった
真新しい風がここでどんどん生まれてくんだね

幸治は私の顔を見ずに静かに言った
おれHIVに感染したんだ

え?

しかも浮気をして
自業自得だよ

私は言葉を失った

ごめんな
自分を何度も責めたけどどうしようもない
君の笑顔を見るたびに心が痛むんだ
もうこれ以上は

私は頭が真っ白になった

涙を落とす幸治の顔を見てふと
近くにある手を握った

私はまだ幸治の事好きだよ
これから始まる戦いにも私は一緒にいてあげる

一緒に笑ってくれるのならいつだって幸せは続く
おわり

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