2008年3月12日水曜日

改造

雨がしとしと降り始めた
これは心が泣いてる事に呼応してるのだ
中年男
今朝会った中年男
何か私に助けを求めてませんでしょうか?
無理を言え
俺は今日そんなつもりは
お力になれる自負はあります
私達はあなたのような人を待ってました

その真面目な顔に寸分の下心も見いだせなかった
おもわず
どんな場所にでもつれてってくれ
と頼ってしまった

あの雑居ビルの一階
薄暗いロビーでぼーっと待ちぼうけしてると

あの中年の他に一人女医のような格好の人間もきた
俺の顔を見るなり
端正な顔立ちだ確かにこれは売れる
いきなり俺の顔写真を撮影した
無礼なのは承知です
これから説明を始めるって時に
ただ知ってほしいのですリスクの無い場所に幸せは転がってはいない事を
あなたは表情をどう思っています
心を映し出す鏡のようなものですよね
これらを常に一定にしかも中身まで改造できたら・・・

で俺に対する要求は
吹っかけるつもりなら

あぁ待ってください
料金は最初にいただきません
効果を実感してからです
ただこの技術で幸せにお金持ちになってもらいますよ

俺はストレッチャーに乗せられ手術室のような場所にいた
麻酔で少々眠ってもらいますのでそう言うと女医は自分の静脈にゆっくりと針を挿入した
どれくらい眠っただろうか自分の体が少し変だ
なんとなく気分が前向きだ
そして俺は後になって身の毛もよだつ事をされた事に気付くのだった

それでは気をつけてお帰りください
効果は後のお楽しみってことか

家に帰るまで自分が紙袋をぶら下げていた事に気付かなかった
中をのぞくとシリコン性のパックが入っていた
説明書
読むのは後にして
今日は疲れた体をいやし明日沢山の人の顔を見よう
自然と会社が好きになりつつあった
なぜだろう心に少しゆとりが生まれてきた

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