2008年7月8日火曜日

奴隷

さぁこれを使いな
そう言うと一粒の種を老人は自分に差し出した
これを齧れば俺は軽い興奮と覚醒で志気が上がる

さぁ今日もいってこい
良いな生きて帰るんだぞ
背中をポンと押された

進めば強烈な光を感じる
激しい喧噪の中俺はリングに上がる

相手は自分より20センチも上背があってニタニタと自分を舐めるように眺めてる
ゴングが鳴る

相手はジャブを出してきたと同時にハイキックを自分の頭上に出した
多分後頭部に当たったのだろう一瞬目の前が真っ暗になった
しかし痛みというシグナルはこのときは無い
さっきの種名前は知らないが体の全神経が麻痺する
相手がばてるまで好きなだけパンチを食らう
そしてフィニッシュはカウンターでボディブロー

相手は苦悶を浮かべながら倒れた
これでよかったんだ俺はかすかに響きだした痛みに目覚め
静かに倒れる

終わる
終わるんだ
そう思うと最前列の席から誰かが呼びかけていた
目の前には妻と子供
必死で涙をこらえて自分をここから解放したがっていた
ごめんな幸せをも見届ける事ができなくて
生まれ変われたら今度は







工事が完了しました
元々集合住宅なんで料金は結構リーズナブルですよ
そう言うわれるまま俺は自分の部屋にケーブルを引いた
早速パソコンを立ち上げて
インターネットをブラウズする
最初は自分の好奇心を満たすものを主流にしていたが
ある程度行くと質問がしたくなって掲示板にいった
そこは会員制でハンドルネームが必須だった
nick 日記をもじったこの名前
今日から俺はここでいろいろな人とコミュニケーションを繰り広げる
人を信用できたのだから易いものだと思った
だが現状は少し違っていた
全てを見下ろす何かに自分は感づき始めていた

0 件のコメント: