私たちにできることは何でもするから
まわりの自分に対するサポートは磐石
リハビリも順調
ただ昔をよく思い出す
二本足で駆けてた俺は幸せに溢れていた
病室でいつも変わらない風景を見ていた
中庭でどっしり構えているあの大木
植物も自分の力では動けないけれど
俺は何かを思いついた
かぁさん中庭につれてってくれよ
車椅子を押されながら
大木に近づくにつれ
何かを感じた
もう体は自由には動けない
でも違う何かを感じ取ることができるはずだ
緑は自分に何かを伝えたがっていた
ざわめく息吹
みんな繋がっている命
精気はふわりふわりと自分のまわりを包む
彰、何かおかぁさんにできることがある?
もうよしてよ
それよりスケッチブックが欲しいな
体全身で感得した何かをみんなに伝えたい
俺の新しい人生は静かに始まった
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