親しくなる方法、分かり合う方法はそれぞれだと思う
会話や、仕事、スポーツを通じて知り合う
自分もそういう例のひとり
いわばコミュニケーションにはいろんな種類があることをいいたい
俺の趣味は将棋
週末に碁会所で老人たちと打ち合う会話がたまらなかった
対局してくれる人は強すぎず弱すぎず
戦いはある程度実力が同じじゃないとつまらない
きょうは偶然にも若い人は中に混じっていた
防止を目深にかぶってはいたからどんな人かはよく分からない
さし筋を見ると
振り飛車で陣形はあまり整えないタイプだった
一度やってみたいな
対局が終わるまで静かに待っていた
すると
青年は自分にすっと近づいてきた
やぁ
こんなところで自分と同じくらいの年齢の人がいるとは思わなかったよ
良かったら軽くお願いできないかな
まさか向こうから来てくれるとは思いもよらなかった
もちろん快諾した
コマを並べてる途中
相手の動作で大体の性格がわかる
この人は多分丁寧な指し筋だろう
そう思えるくらいゆっくりと慎重に丁寧にコマを置いた
さぁ、そちらからどうぞ
青年は胸を貸すつもりで俺に言った
将棋は先手が有利なゲームだ
これはいわゆるハンディにもつながるとは思ったが
遠慮はいらないと思い切り指した
まず角筋を開ける
相手も慌てて開ける
俺はそれを防がなかった
まずは自分の陣形を整えることだs
銀と金をバランスよく配置した
そして
飛車の道筋を開ける
相手はその好きにすみの歩を進めたが冷静に自分も歩を進める
大体戦略は決まってきた
棒銀だな
歩を冷静に進めそれと同時に銀も上げる
相手は無傷では済まない
戦いは歩の突き捨てからだが
相手は角を自陣に打ち込んできた
もちろんこれは交換だ
今の時点で持ち駒は角一枚と歩一枚
相手は棒銀を尻目に三三歩を進めてくる
角を打ち込むスペースを開けたがっている
今まで何度も角を絶妙なまで打ち込まれて負けてきた
ここは冷静に自陣を構える
自分は振り飛車でも中飛車でもなく居飛車である
破壊力のあるコマは静かに鎮めなくてはいけない
そして隙があれば一気にぶつける
相手の歩と銀がじわりじわり上がってきた
自分はあまり使われない戦法
金も総動員してあげることを研究している
金はとられた時点でものすごいリスクを背負う駒だ
故に王は必ず居玉は避けなくてはいけない
序盤はわずかに自分の陣形の方がバランが良い
まずは右端を壊すことからだな
俺は静かにひとつのマスに駒を何個もぶつけること
いわゆるトラップを仕掛けると呼んでいるのだが
着々とそれらは整ってきた
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